新宿の部屋はまだ暖かい
毛布のぬくもりを残したまま
始発で帰る電車の中で
君のこと また考えていただけ

靴紐結ばないで
まだ隣でギムレット
また隣でギムレット

昨夜の悪酔いも
全て良い思いでにすれば良い

会いたくて
会いたくて
会いたくても 流れる街は
朝日さえまだ昇っていない
君と今、夢の中に在る

ヒールの高い靴を履くより
苦く感じるコーヒー啜るより
たった一度嘘を付くだけで
大人になるより深い思いを知る

感情に釘を打つ
『会いたい』って 君になら言える
嘘なんてない心には
哲学も下手な芝居も要らないわ

『泣きたくなった夜は
またここへおいで
またここへおいで

愛すのが怖ければ
一度 抱きしめてあげるから』

会いたくて
会いたくて
会いたくても 会えない時間は
瞼の奥 君のことを
描きながら 朝を待ってみる


会いたくて
会いたくて
会いたくても 流れる街は
朝日さえまだ昇っていない
君と今、夢の中に在る