明朗会計第14回公演「Stand or Hit」「山の彼方のいつかの話」無事終演致しました。
この舞台に関わった全ての方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

楽しいことも辛いことも終わってみればいい記憶へと置き換わる。だからきっとずっと芝居を続けて行きたいと思うんだろうなぁ。
いろんな人と出会い、別れ、台詞にもあったように、ちょっぴり寂しいけどなんだか嬉しい。
そういう時間や空間が大好きなんだ。

さて、今回の公演では、自分自身を見つめる機会がとても多かったように思う。
まずは、自分で決めつけて動きすぎること。相談しつつ動いていると思っていたのに全然できてなかった。
何か聞こうと思っても、忙しそうにしてたり、取り込み中だったりでタイミングを逃す。こういう気の弱さや間の悪さををなんとかしたいと思う。

間の悪さといえば台詞でもそう。
僕の考えるリアルな間は見ている人には心地よく無いそうな。
その辺りに関わることである人に言われたことを思い出す。
「君は今までにしてきた会話が絶対的に少ない」と。
確かにその通り。電話なんてほとんどしないし、大人数で話してる時は基本的に聞き役だし、二人きりになったら話せるけど、誰かと二人で話す機会などほとんど無かったし。

そもそも声優を志してから10年くらい誰とも芝居を合わせたこともなく、ずっと一人で台本を読んでた。
自分の中のちいさなちいさな世界だけで芝居してた。
それはそれで楽しかったのだけれど、きっとそれは間違ってた。
演劇は相手がいて成り立つもの。共演者がいて、お客さんがいて。

これまで得られなかった経験をする機会がこの一年で増えた。
電話でお話したり、一緒に出かけたり、それは今までの生活には皆無だったもの。
そのことで、人として、役者としてもっと成長できるはず。
今からでも遅く無いはず。
これからこれから。