記事より:新興企業の創設者を襲う精神的ストレス--感情の激しい起伏に対処するには | ニッチをねらえ!金具の花道 女性社長ブログ

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最近、FACEBOOK派になってしまって、ブログがご無沙汰になってしまっております。

新興企業の創設者を襲う精神的ストレス--感情の激しい起伏に対処するには
http://japan.cnet.com/news/commentary/35017762/
という記事を読んで考えたこと。

確かに、会社を作った当初は感情の起伏が激しくなりやすくて、
でも、私は5つのことを決めていたので、そんなに感情に流されなくて済んだように思う。

・期限:
独立してから1年以内に商品ができ、3年以内に少なくとも回るくらいの売り上げがなければ、会社を辞めて就職すると決めていた。前の会社も「3年勤めたら退職して起業をする」と決めていたけど、終わりの期限が決まっているのは精神的にとても楽で、最高でもこの苦しみは3年しか続かない。と思えばだいたいのことは乗り切れるような気がする。苦しみが期限無く続くと思うとキツイ。

・ストーリーのパターン:
成功だけでなく、失敗を含むいくつものストーリーパターンを想定しておく。
妄想が趣味なので、一番うまくいったときのストーリー、失敗した場合のストーリーなど全部想定しておくと、失敗した場合でも何を失うのかが明確で、「最低でもこれしか失わないしな」と思えば、そんなに怖いものはない。一番怖いのは見えないものに対する恐怖な気がする。

・集中:
(これができたのは2年目からだけど)商材をピアスキャッチだけに絞って、当面は他に手を出さないと決める。
「(利益率も高いし)ピアスを作って、売ればいい」というご意見を今でも頂戴するけど、うちはYKKのように、他のメーカーさん、ブランドさん、お店さんが一緒に提供してくれることを望んでいるので、そこの領域には手を出さないと決めている。「YKKがカバンを作り始めたら、他のカバンメーカーが喜んでYKKのチャックを採用するか。」とおもうから。デザインの領域はうちの仕事ではないということで。あれもこれもとやっていると気持ちも薄まるので、ピアスキャッチの新しい市場を作る!という間は集中が重要と考えた。
会社の次の段階では、違う商材、違う領域を考えるのは大事と思う。

・そもそも理解者なんていない。けど私はどうしても欲しい:
3000年以上もほとんど原始的な形で続いてきた「取り残された領域」を商品としているので、賛同者は多くない(賛同者が多い分野は競争も激しいし、既に誰かが戦っているわけで)。でも、自分は強烈に欲しいわけだから、100人に1人、もしくは、10000人に1人くらい、私と同じ気持ちの人がいるはず!と思っていたので、「そんなの、だれが欲しがるの?」と言われるのは想定内(傷つくけど「この隠された市場をわかっていないのね」と思ってやり過ごすしかない)。

・そういえば私は小さいころから理解者が少なかった:
子供のころ、「またえりちゃんが変なことをやっている」と友達にも、親にも思われていたらしく、またそれを容認(放置)されていたので、理解されないことに慣れていた。やはり、始めた頃は不安なので、誰かに認めてもらいたい欲求が激しくなりがちだけど、理解されるということは、別に1番大切なことではない。と思っていた。
ただ、好きなことをしていても、人に迷惑をかけたり危険でない限り、見守ってくれていた家族がいて、今でもそれがベースにあるので大丈夫、という気持ちがある。


私は独立するまで、どえらい泣き虫だったんだけど、独立してから泣いた記憶がないなと思って。一度、あまりに泣かなくなったので、感情の調整機能が失われたのではないかと思って「となりのトトロ」を借りて見たら、オープニングの引っ越しシーンから大泣きできたので(泣くモードで見ていたので)感情の調整機能の異常ではないとわかって安心した。
要は、感情の起伏に振り回されないようにする防衛策をいくつか持っていたということではないかな。