わたしの通っていた、
新国立劇場演劇研修所 所長であり、
スーパー演出家の栗山民也さんのインタビューが、
日経新聞に掲載されていました

「10年前は皆、がむしゃらだった。今は強く言うとやめてしまう。嫌われたと思うのか。平均値から外れるのを恐れ、ネットで答えを探して信じこむ、そんな共通項がある。その感覚で演劇をやられたら困ります。僕は答えを探すな、問いを見つけなさいと言う。ギリシャ悲劇の時代から人間とは何ぞや、という問いがあるから芸術がある」

わたしがアイタターと思ったのは、
強く言われると、嫌われたと思うのか。
の部分でした笑

研修所って言ってしまえば自分を見つめ直すことしかしません。
自分のダサいところ、ダメなところ、下手なところ、
傲慢なところ、卑屈なところ、意地悪なところ、
自分が見たくないと思っているところぜぇーーんぶさらけ出されるし、
たぁくさん死ぬほどダメ出しされます。
3年間ほぼ毎日!

わたしは当時、その度に自分を責めていました。
声が通らない自分はダメだ。
体が利かない自分はダメだ。
ちゃんと相手を見れない自分はダメだ。
ダメだ、ダメだ、ダメだ。

ダメ出しを、
自分という存在はダメなんだ
って受け取っていたんですねー。
わー!!!
そりゃー辛いわ笑 
うん、辛かった!

だから「強く言われると、嫌われたと思う」っていうのがすごぉぉくよく分かります。
やめなかったけどね!

でも今は、芝居のダメ出し=自分はダメ
とは受け取らなくなったので、
ダメ出しを受けても冷静に、じゃあどうしようか、
と次どうしたらいいかを考えることができるようになりました。

以前はダメ出しされると、わたしはダメなんだループにはまって、何も考えられず、ただひたすら縮こまるというなんともムダなことをしていました。

芝居だけじゃなく、
一般社会でもこういうことはよくあると思います。

でも、自分の欠点を指摘してもらえるって、
ほんとーにほんとーにありがたいことなんですよね。
されてる時はイタいけど笑

だからわたしは3年間、
行ってよかったなぁーって心から思います。
たくさんダメな自分さらしてよかったなーって!

研修所で、
素敵な講師や演出家さんと出逢えたこと、
一生の宝物です。

栗山さん、ありがとうございます。

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