ブログネタ:すき焼きとしゃぶしゃぶ、どっちが好き? 参加中私はすき焼き派
しゃぶしゃぶって軽いダシで温めて、ポン酢かゴマでいただくイメージ
ぬるい
それじゃぬるい
すき焼きは最初から濃い醤油の中に漬からせて、その後卵に絡めて肉を口に放り込むのが良いんです

そして、締めはうどんがジャスティス

まさに王道(≧∇≦)
てか、ここ数年すき焼き食べてない( ̄▽ ̄;)
以上!
・しゃぶしゃぶ
ブログネタ:すき焼きとしゃぶしゃぶ、どっちが好き? 参加中

「あ、桜だ!」
俺の隣で高いソプラノの声が上がった。
「もう春だな……」
「本当にね。時間が経つのは早いね」
隣の彼女は小笠原 若菜。
文字通り、俺の恋人だ。
「ねぇ、ミサ」
若菜が言った。
「私達…大丈夫だよね……」
「……あぁ」
俺は播磨未紗生(はりま みさき)
親が女の子がほしいからと付けた名前だそうだ。
正直、恥ずかしいことこの上ない。
友達から「ミサ」と呼ばれる分には良いが、自分から名乗ったり、履歴書に名前を書くときなんか物凄く恥ずかしい。
前にバイトの面接に持って行ったとき、店長に不審者を見るような目で見られた。
だから、あまりこの名前は好きではない。
けど、若菜はこの名前を「好き」だと言ってくれる。
「変わった名前じゃん。それも個性なんだからさ、否定したらもったいないよ」と言ってくれた。
若菜も、家族の間で問題を抱えてるらしい。
それで、1年の時に小さな共通点から親しくなり、俺達は付き合うようになった。
それが2年になる直前…桜が咲く頃だった。
だから2人で約束した。
『桜のように早く終わる関係にならないようにしよう』
それから2年……俺達も卒業し、今日は久々のデートだ。
俺は医者になりたいという夢のため、地元の学校に進学することになっている。
問題は……若菜が進路先を教えてくれないということだ。
『大事な話がある』と電話で言っていたが、その話だろうか。
「きゃあ、桜が口に入ったぁ!!」
ということで、デート場所として選んだのは近くの大きな公園。
桜が満開ということもあって、花見がてら、ぶらつくことになったのだ。
隣ではしゃぐ若菜を見て、俺も胸が温かくなる。
この笑顔をずっと見ていたいと思えてくる。
「ミサ、屋台で何か買わない?」
「いいよ」
2人で過ごす時間がとても早く感じた。
夜になっても、公園には夜桜を楽しもうとする人でにぎわっていた。
どうやら今日がピークらしく、あちこちの桜の木の下にピンクの絨毯が作られつつあった。
あれから、屋台で若菜はお面を買って、俺は綿菓子を買って2人でつまんでいる。
歩く道の上には提灯が下げられているため、全く暗くない。
「もうすぐ21時だな」
俺が時計を見ながら言った。
「もうそんな時間なんだね。時が経つのは早いなぁ」
若菜はそう言うと、俯いて黙り込んでしまった。
普段の若菜らしくない。
思わず戸惑ってしまう。
手をつなぎながら歩いていき、なんとか言葉を絞り出そうとしていると、急に若菜の方が手を引っ張ってきた。
「ちょ……若菜・・・・・・!?」
若菜は何も言わず、大きな桜の木の裏に俺を連れて行った。
突然の若菜の行動に戸惑いを隠せない。
「……若菜?」
すると、若菜が俺の首に腕を回し、唇を押し付けてきた。
驚いて、拒む隙もなかった。
数秒間の硬直の後、若菜がゆっくりと唇を離す。
その頬が濡れているのに、また驚く。
「若菜……?」
「ごめん……ミサ」
若菜が嗚咽を漏らしながら言った。
「私…明日引っ越すんだ」
「え……?」
脳が凍結したのが分かった。
若菜が……引っ越す……?
「どうして……?」
「まだ、ミサに言ってなかったね。私の夢は女優になることなんだ。お母さんが昔女優を目指してたんだけど、自分がなれなかったから、娘の私はなってほしいんだって。だから子供の頃からお母さんの演技の教育を受けてきたんだ…。高校でも合間を縫って色んなオーディションを受けてきたんだけど……この前、ようやく事務所のオーディションに受かったの。だから、新年度と同時に引っ越すことに……」
「どうして言ってくれなかったんだよ!!」
叫んでいた。
ショックだった。
どうして言ってくれなかったんだろう。
どうして夢を教えてくれなかったんだろう。
どうして引っ越すことを教えてくれなかったんだろう。
信じてもらえてなったのかというショックと疑問が体中を駆け巡っていた。
「……だって」
若菜の目からポロポロと涙が溢れてくる。
「距離が……遠くなっちゃうから……!!」
――胸を打たれた。
若菜が
俺の彼女が
俺と離れたくないと泣いている。
一気に憤りが失せ、切なさと寂しさが現れる。
桜がヒラヒラと俺達の周りを覆っていく。
(桜って潔さのシンボルでもあるんだっけ……?)
俺は泣きじゃくる若菜の方に手を置いた。
若菜がゆっくりと顔を上げる。
「大丈夫だって言ったろ。ずっと遠くで応援してるから、がんばれ」
自分でも、臭い言葉なのはわかってる。
でも、ほかに言葉が見つからなかった。
若菜の笑顔を見れるなら……
俺はその時、そう思ったんだ。
俺は今でも、あの桜の木の下にくる。
ゆっくり目を閉じ、彼女との思い出に思いをはせる。
ヒラリと舞い散る花弁が俺の空白の隣を横切った。
互いに夢を叶え、互いに想いを捨てたこの場所は、ほかの木よりもピンクの花が多い気がした。

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