レッスン着からパジャマに着替えさせて、額に冷えピタを貼りベットの上に横たわらせてあげる。

さっきよりも顔が紅潮してきて、荒い息を繰り返す。

こんなに彼女の身体は悲鳴をあげていてのに、何故すぐに気がついてあげることが出来なかったのだろう。

枕も冷たいものにしてあげようと、腰を上げたその時、手を掴まれる。

「ね、、行かないで」

珍しく甘える平手に私は目を丸くする。

余程辛いのか。

「うん、ずっとここに居るよ。」

すると安心したのか、熱で潤んだ瞳を閉じててちはまた眠りについた。

少ししたら、りんごでもすってあげよう。

手を握られたまま、私もう少し眠ろうかとてちの布団に頭を預ける。

窓から差し込む夕陽が、少しだけ眩しい。

しかしこの瞬間が陽だまりのように、心地よい。