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FIFA 09 ワールドクラスサッカーFIFA 09 ワールドクラスサッカー
(2008/11/13)
PLAYSTATION 3
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「FIFA 09 ワールドクラスサッカー」はエレクトロニックアーツから
発売されているサッカーゲーム、“FIFAシリーズ”の最新作です。

今まで自分はライバルシリーズであるコナミの“ウイニングイレブン”を
中学生の頃からずっと遊んできました。しかし、これまで3年ほど、
サッカーゲームからは遠ざかっていました。理由は色々あるのですが、
現実のサッカーを観てる方が楽しいからというのが、ドイツW杯を境に
サッカーゲームから遠ざかっていた1番の理由かもしれません。

そんな中、海外産のゲームが身近になり、今作の前評判も高かったので、
現実さながらの“リアルサッカー”を体験してみることにしました。
なお、他作品と比較してレビューを書くことは極力避けていますが、
サッカーゲームはこの2つのシリーズぐらいしかめぼしい作品が無く、
自分に染み付いたウイイレとの比較は避けられないので、度々話に出てきます。
※この記事は、PS3版をプレイしてのレビューとなります。


【見た目に感じるリアルたる所為】

まず遊んでみて驚いたのは、やはりそのリアルなグラフィックです。
進化の無いウイイレとの違いという意味でも、3年ぶりのサカゲーという意味でも‥。
“世界唯一のFIFA公認サッカーゲーム”と謳っているだけあって、各選手、
カンプ・ノウなど各チームのホームスタジムは細部まで作り込んでるなぁという印象。
ライセンスのおかげでクラブや選手が多数実名で登場してるのもポイント高い。
遊ぶ前に何時間も掛けて、名前変更をしていたあの苦労が嘘のようだ(笑)。
なお、大人の事情(?)で日本代表とJリーグは登場しません。至極残念。

以下に撮影したスクリーンショットを多数載せていますが、どうでしょう皆さん?
個人的な印象としては、有名どころの選手はまずまず似てるとは思うのですが、
全体的に見るとあまり似てないかな。ウイイレと比べて無機質なのは洋ゲーらしいなと。
海外日本人選手は、中村俊輔以外は「えっ!誰!?」って感じになってます(苦笑)。

Game ChroniclesGame Chronicles
Game ChroniclesGame Chronicles
Game ChroniclesGame Chronicles
Game ChroniclesGame Chronicles
メッシから可愛らしさが無くなってます(笑)。長谷部全然違うしw

各選手のモーションも実に素晴らしい出来です。

Game ChroniclesGame Chronicles
Game ChroniclesGame Chronicles
アンリお得意のインサイドキックなんて実際のサッカーそのまんま。競って体制を崩したキャリック、
スライディングを受けた際の動き、まさにリアルサッカーと言ったところ!!


見た目の部分に続いて、ここからはプレイ部分についてです。

操作方法はカスタマイズが可能なので丸っきりウイイレと同じ操作にする事も可能。
なので同じ移行組の人たちも、その辺に関しては何も心配しなくて大丈夫かと。

前作が「もっさりしている」という声が多かったようで若干心配していましたが、
ゲームスピードは“遅い・普通・早い”の3段階に変更可能で、“遅い”だと‥なのですが、
“普通”より上だと全くそんな心配無く軽快に遊べます。移行組なら“早い”がオススメ。

操作していない味方の選手&COMのAIは、非常に優秀だなという印象。
以下の映像のメッシのゴール前への走り込みを見ていただけると、
それがよく分かるんじゃないかと思います。


同作品は、EAのサーバーにプレイ動画・スクリーンショットをアップロードする事が可能。記事中の画像も上記の動画も、
僕の実際のプレイ映像(画面)となっています。サーバーから保存して、今回初めてYouTubeに投稿してみました。



【サッカーはボールのないところでの動きが命】

全体的にパスは通りやすいですね。つまり、オフザボールの動きが優秀。
でも、もっと自分の思い通りにスペースを作っていきたい‥‥。

そんな時に重要かつ必須な操作が、“トリガーラン”。(デフォルトだとL1)
走らせたい選手の方を向いてL1ボタンを押すとフリーラン(走る)というもので、
例えば右サイドバックの選手にトリガーランを使用し、その間に中盤で回しておいて、
右SBが裏に抜けたところでスルーパスを出す。そういった事が簡単に可能なんです。
それなのに説明書にはこの操作方法が記載されていない。wikiを見て知りましたから。
首を傾げたくもなります、非常に大事な操作なはずなのに‥‥。

“難しい”とは聞いていましたが、確かにウイイレに比べると難しいかも。
シュートはしっかりコースを狙わなきゃ入らないし、パスもしっかり出したい
選手の方を向かないと繋がりにくい。まぁアシスト機能がありますけど。
ウイイレとの比較という意味では、クロスが合いにくい、競り合いに負けやすい、
そしてドリブルが非常に難しいです。パスサッカー好きなので無問題ですが。

ちなみに挙動がリアルなので、(ゲームスピードとは別の意味で)若干もっさり感あり。
なのでちょっとイライラする時もありますね。“ゲーム然”とした動きのウイイレ、
“サッカー然”としたFIFA、
どちらにも一長一短があるので好みの問題でしょうか。


【作りが甘いマネージャーモード】

FIFA09には様々なモードが搭載されていますが、“マネージャーモード”と、
そして、10対10のオンライン対戦も可能な“BE A PRO”が肝でしょう。

前者のマネージャーモードは、ウイイレでいうマスターリーグに当たる存在。
大きな違いとしては、シーズン終了後にクラブを変更出来ることぐらいですか。
ただこのモードには多々不満点があって、まずメニュー周りが整頓されてない。
文字情報が多く、クラブ名や選手が英語でパッと見分かり辛い(どのモードも)。
選手のパラメータが各選手にカーソルを合わせただけじゃ表示されなくて、
何度も画面を切り替えるのが面倒で、選手の能力とかどうでもよくなってきて、
試合が出来ればそれで良し‥‥ずっと遊んでいたらそんな気分になっていた。

極めつけは、お金の単位に“円”が無いこと。
ドルやユーロで0(ゼロ)が何個も並んでいて、しかもコンマも振っていない。
資金の豊富なビッグクラブなら、お金のことなど考えずにプレイ出来るのですが、
中堅以下のクラブだとそうもいかず、何個も並ぶ0とにらめっこしながらのプレイに‥。
僕は数週間の限られた時間でのプレイでしたけど、サッカーゲームというのは、
年がら年中遊ぶタイプの作品だから、このモードは一年後にはもっと不満が溜まりそう。


【別次元の“BE A PRO”オンライン】

“BE A PROモード”(シーズン・オンライン)は、全く新しい体験で新鮮でした。

シーズンは、1人の選手だけを操作してレジェンド(生ける伝説)を目指すモード。
3年ぶりのサカゲーだったので、1人だけ操作するというのは初めての経験でした。
現実のサッカーさながらですね。スペースに走りこんでボールを呼び込んだり、
ゲームメーカーならどんどんボールを回してリズムを作っていったり、
各ポジションにはそれぞれ違った面白さがありますね。DFはやや苦手ですが。

オンラインの方は、今作の目玉と言っていい10対10の対戦。勿論体験してみました。
ポジション関係なく上がって団子サッカーになる場合もあるし、それとは逆に、
ポジション守って良い試合になる場合もあるし、場合によりけりといったところ。
見知らぬ誰かとパス交換して、1つの集合体とも言うべきゴールが決まった時は、
今までのサッカーゲームとは別次元の喜びというか面白さがありました。


ラグは全く無し。対戦相手は時間帯にもよりますが、午後19時~0時ぐらいが1番盛況。
昼間の15時ぐらいだと、4~6人になることが多かったです。

ちなみにポジションの選択は早い者勝ちで、人気なのはFW>MF>DFの順。
FWは直ぐ埋まっちゃいます、カーソル早く動かしても取れないんだよなぁ。
DFはオフラインだと面白いんだけど、オンだと緊張感が半端ないんですよ。
点が入ってしまったときは、ボイスチャットをしてるわけでもないのに、
物凄い気まずい気分になっちゃうし。(皆そうなると思うw)
いつもDFになっちゃう人が気の毒だし、抽選にしてもいいんじゃないかな。


【総評】

メニュー周りの問題、フォントの小ささ、クイックセーブの頻度の多さなど、
不満に思う点は割と多くあったり‥‥。“ウイイレ”より劣っている部分が、
インターフェース周り“だけ”というのは、なんとも皮肉な話だなぁと(笑)。
しかし、試合に関わる部分(要素)の出来に関しては文句ナシ。
緻密なグラフィック、選手のリアルな挙動や優れたAI、革新的なオンライン対戦、
それらに支えられた“リアルサッカー”は、一度体験したらもう戻れないでしょう。

しかし残念ながら、日本でのFIFA09の売り上げは散々たる結果に終わっています。
日本代表やJリーグの問題、選手の日本語表示など、本気で日本でウイイレとの
立場を逆転させたいなら、超えなきゃならないハードルはまだまだ多いと思う。
この小さな日本の市場のためにそこまでする価値があるのかは悲しいかな‥‥ですが、
FIFAシリーズがたくさんのゲーム&サッカーファンの手に触れることを切に願います。

みんぽす