みんぽすよりモノフェローズとしてお借りしてプレイした、
PS3レインボーシックス ベガス2」のレビューです。

レインボーシックス ベガス2
レインボーシックス ベガス2

プレイヤーが操るのは特殊部隊の小隊長。
その小隊長を中心とした3名で基本的には行動する。
例えば、「○○を救出しろ」とか「○○を捕えろ」
という任務を順にこなしていくという流れだ。

室内での戦闘が主なので、正面きって狭い場所で戦闘を
繰り広げても、相手は凶悪なテロリストだったりするわけ。
そんな相手に真っ向から仕掛けても結果は見えている。

やはりそんな相手には自分たちの存在を知られずに
殲滅していくのが常套手段と言えるだろう。
けどそのためには緻密な調査をし、戦略を立てて、
それを着実に実行する事が必要不可欠。


そこで登場するのが同作品の肝である「OPA」。
まずは「Observe=偵察」をする必要がある。

例えば、部屋の中から話し声がする。
ドアを開け真正面から銃撃戦をする必要は無い。
スネークカムという兵器?道具?が存在して、
蛇のようにドア下からカメラをスルスルっと通し、
敵兵の数や位置を確認出来ちゃう優れものが存在。
でも、敵の位置が分かっただけでは意味が無い。

次に「Plan=立案」をしなくてはいけない。
プレイヤーには2人の仲間が存在するが、
その彼らに細かい指示を与えることが可能。
例えばさっき挙げた部屋に3人の敵を確認したとする。
敵にはタグを付ける事が可能でタグを付けると
仲間は優先的にその敵から攻撃しようとする。
タグは2つまで付ける事が可能で、2人にタグを設置。

残りは自分が担当するとして、今度はいよいよ「Assault=突入」。
タグの設置による優先攻撃以外にも仲間には色々な指示ができ、
ドア前に移動させ突入の準備をさせたりスモークを投げて
相手の視界を奪った上で突入させたり、その種類は様々。
ここではオーソドックスに突入してみよう。
ドア前に移動させボタンを押すと、勝手に突入して敵を攻撃。
残りの1人は自分が攻撃し、無事に無傷で制圧完了。

FPSというと「銃で敵をひたすら撃って倒していく」
…なんてイメージを持たれてる方も多いかと思うが、
ベガス2ではこういった戦略性がプラスされている。

自分が計画した通りに事が運んだときの爽快感や達成感、
これは同作品でしか味わえない無二の良さだと思いますよ。
MGSに代表されるステルスゲームが大好きな自分としては、
FPSで似たゲーム性を楽しめるのが非常に嬉しかったり。


基本的にはこの「OPA」を基本に進行していくストーリーモード。
ミッション形式で進んでいき、チェックポイントも割と多く、
「トライ&エラー」の苦痛というのは極力抑えられてはいる。

けど、全体的にゲームバランスはキツめな印象を受けた。
おそらくFPSの中でも最も難度の高い作品ではないかと。
難度問わずヘッドショットで一撃死なんていうのは序の口で、
「こんなのどうやって突破するんだろう」と思う事は結構多い。


そんなゲームバランスとは裏腹に操作は簡単だったりする。
その最大の要因が「テイクカバー」システム。



FPSやTPSは移動しながら敵に照準を合わせて攻撃という、
2本のアナログスティックを駆使した操作を要求される。
この操作を難しいと感じているユーザーは少なくないと思うが、
この「テイクカバー」はそんな難しさを払拭しているのだ。

壁や物陰の傍で対応しているボタンを押すと、
操作しているキャラクターが身を隠してくれる。
この時点で移動という操作から開放…そして照準を合わせるという操作。
視点を変えて照準を合わせる事が可能。
あとはアナログスティックを任意の方向に傾けると直感的に
キャラクターが顔を出し、後は射撃ボタンを押すだけ。

これによって移動と照準を合わせる行動を同時に行う必要が無くなり、
反射神経を要求されるFPSやTPSが苦手というユーザーでも、
落ち着いて段階を経て1つずつやっていけば出来るようになっている。


ストーリーモードの他にも楽しめる要素は豊富に存在する。
決められた数のテロリストを殲滅する「テロリストハント」や、
次世代機ではお馴染みのオンライン対戦は勿論実装されている。
前記のテロハントは四方から攻撃してくるのでストーリーモードよりも
難度は高いがその分、ストイックに楽しめて個人的にはハマった。

オンライン対戦はCoD4と同じような感じでオーソドックスな印象。
残念ながら秀逸なカバーシステムは無意味な存在となっており、
結局常に動きながら対処しないと直ぐに倒されてしまうのがオチ。
個人的にはFPSのオン対戦は暫くすると飽きてしまっているのが現状。

それとは裏腹に協力プレイはとても楽しい。
おそらく今後は対戦よりも協力プレイが、
同種の作品の面白さを決定付けそうな予感。

なお、全モードには共通して「P.E.C」という成長システムが導入されている。
簡単に言ってしまうとRPGの長所である経験値を得てのレベルアップだ。
「A.C.E.S」という倒し方によって種類の違うポイントを獲得出来る
システムも存在し、プレイすればするほどキャラクターは成長していく。
このシステムがプレイ意欲の持続に非常に貢献していると思う。


≪総評≫
「テイクカバー」という秀逸なシステムにより、
操作の難解さを見事に解消した傑作FPS。
ただその割りにゲームバランスはキツめな印象なので、
FPS未体験の人には微妙にオススメし辛いのが難点。
難しくても操作性が良いならば…というユーザーには、
是非手にとって頂きたい作品。FPS好きは言わずもがな。

最後にバグについて。
引っ掛かって先へ進めなくなったり、味方が特定の場所にハマり、
呼んでも集合してくれなくて仕方なくリセットしたり。
銃が空中に浮いてる光景を何度見たことか……。



まあ、「UBIしっかり!」としか言い様がないよね(笑。