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大学を優秀な成績で卒業したクリス(エミール・ハーシュ)は
車や財布を道端にうち捨て、
本当の自由を手に入れるための放浪の旅に出る。

クリスの求める自由とは、旅の目的は何か・・・

家族との連絡も一切絶ち、
現代文明的な生活を否定し、
野宿で放浪し続ける・・・。

労働とヒッチハイクを繰り返すけれども、
クリスは、野宿の中で、極限の荒野の中で自分の生きる意味を探し続ける。

昨年観た映画の中で、一番心奪われた作品でした。
家族も、社会も否定して、荒野に飛び出す生き方。
憧れはしましたが、自分はここまでできないなと思いました。

友人と強く結びつくこととも、恋愛も眼中にないようで、
ただぎりぎり生きていける厳しい環境を求めているように
感じました。

カリフォルニアであった、ロン・フランツという老人と
親しくなり、クリスはロンを元気付け、
前向きに生きるように励まします。

そんな温かさを持ちながらも、
友から離れ、孤独なまま、過酷な荒野へ。

ぎりぎりの生、逆境の中だからこそ、
知りえる人生の真実・・・。

クリスはそんな生きる意味を捜し求めていたように思います。

ものによる豊かさや社会的な名誉・・・
それとは対極にある価値を追い求めたクリスに、
心奪われました。