あれから18年…
早いな。
うち、19歳やった。

中学で一旦やめたピアノのレッスンを再び再開するはずやってん。

3歳から習ってたピアノ。
不真面目で練習しないから親にやめさせられて、
でもちゃんとコードとか真剣に習いたくなって先生にお願いして…
1995年1月17日午後に先生が来るはずでした。

なのに、地震が来て、
全てを変えてしまった。

怖かった。


今でもクッキリ覚えてる。

ゴーって地鳴りがして、ボン!
って下から突き上げられて、
ガタガタガタガタって
びっくりハウスみたいにシャッフル…

何が起きたかわからなかった…

ほんまに怖かった。

明るくなって状況が見えて来て、
信じ難い光景が。

煙、火、救急車、サイレン…

水も出ない。
ガスも、電気も
何もない。

街を奪った。

家も大切な人々も。

実家も半壊しました。
命は助かったけど、母は骨を折りました。

大好きで、本当のお姉さんみたいで、
レッスンしてなくても
しょっちゅう遊んでもらっていた
ピアノの先生。
先生も、
家がつぶれて、
火が来て逃げれなくて
亡くなりました。

古い日本家屋。
お風呂の湯沸かしパイプと
先生が好きだった熱で変形したワインのボトルしか残ってなかった。

全て燃えた。
灰となった。
苦しかった。

あの日以来、ピアノを学びたくても学べなくなった。
他の方に習いたいと思えず、
ずっと避けて来た。

先生がいつも弾いてくれた沢山の曲。

18年経って弾ける様になりたいと、
ようやく思えるようになりました。

田所先生が教えてくれた優しさ。
厳しさ。
忍耐。
楽しさ。

私が子供達に英語教えるようになって、
改めて思い出したり、
感じる様々なメモリー…

天国から教えてくれてるんだなぁ。

先生、
いつも、優しくて、怒らないで、
私がピアノの前に座るまで待っててくれた。
バイエル隠して、知らない…って
嘘ついても、
おかしいね~、出てくるかな?
ってカルメン弾きながら待っててくれた先生。。。

ほんまにクソガキでごめんなさいでした。

37になってもアホやし、
クソガキのまんまか分かりませんが、
先生の教えは
確実に私の中で生きてます。

ほんまにありがとうございました。
これからもお空から見守ってください。
大好きやった田所先生、
あれから18年経ったけど、
会いたいです。