↑↑↑の続き

それから随分と経ってから、偶然、マヤの言葉に「クーチャン」という言葉があることを知った。

意味は「聖なる空」。

因みに、クーちゃんは「空(クゥ)」ちゃんと書く。

初めて会った時、まだ生え揃っていない羽根の色が、何故かモネの睡蓮の絵の様な、春の陽射しに煌めく「空」を映す水面のように視えたので、そう名付けた。

この子は、「空(クゥ)ちゃん」までが自分の名前と思っていて、「空(クゥ)」と呼ばれても、決して返事をしなかった。

いくら教えても、「クーちゃんは、クーちゃんなの…。」と言い張り、しまいには「クーちゃんだよ!💢」と怒る始末。

因みに、この子は2代目(イエローフェイス・オパーリンブルー)。

実は、初代の子(ホワイトハルクイン・コバルトブルー)も、「空(クゥ)」ちゃんという。
羽根の色が、雲間から覗く青「空」のようだったので、そう名付けた。

そして初代と2代目の「空(クゥ)」ちゃん達は、2羽とも全く同じ主張をしていた。

そして、今更ながらいくつかのことに気が付いた。

もの心ついた頃から、時折り夢の中に訪れる変わった形の大きなインコ(後にケツァールと判明)。
羽根の色はその時によって違うが、みんな綺麗な「青空」のような眼をしていたこと。

私の守護天使の名前も「クー・チャン」であること。
(因みにもう一人は「クリサリス」。)

初代と2代目のセキセイインコの「空(クゥ)」ちゃんが存命していた約13年間、守護天使の「クー・チャン」が不在だったこと。
(初代が亡くなって、約2ヶ月後に2代目が来た。)

そして、もう一つ思い出した。
それは『私』が「髙橋千穂」として、この世に産まれる前の19日間の記憶。
(私は十月十日プラス19日後に、この世に産まれた。)

そう、私が間違っていた。

「聖なる空(クーチャン)」。

それがこの子達…いや、『この子』の本当の名前。

『私』と交わした「約束の名前」。

記憶がなくなっても、『私』がまた同じ名前で呼べるように。
姿は違っても、同じ名前で呼んでもらえるように…。

『この子』は、色々なヒントを残してくれていた。

《クーちゃん、いるよー✨一緒だよー✨
大丈夫、大丈夫!✨
クーちゃん、いるよー✨一緒だよー✨》

夢の中だけでなく、この次元に「身体」を持って、留まることが出来るギリギリまで側にいてくれた。会いに来てくれた。

その言葉通り、約束通り…いつも一緒にいてくれた。

子供の頃、空を見上げては「もう帰れない」と泣いていた私。

でも今は、「いつか還れる」ことを知っている『私』。

今日も頭上を見上げれば、「聖なる空(クーチャン)」は、何処までも広がっている✨


追記:
⚫︎プレアデスのセレン(青雲、青蓮)にいるシアの肩に止まる、盲導犬ならぬ盲導インコの「クーちゃん」は、プレアデスのマヤ出身の「源の民(クリス)」であること。
(私の側にいるこの子と同一の存在。)

⚫︎ホントは「クー」ではなく「ククゥ」。
もしくは「ククリュウ」に似た発音だということ。

⚫︎意味は「聖なる」。
マヤには、その名の一族がいるらしい。
「ククルカン」、「菊理(ククリ)姫」、「九頭竜(クズリュウ)」等の神々も、その一族であり、マヤが故郷であるとのこと。
(今は地球の神族に帰化。)