tree1. 花粉症はつらいよ
ようやく始動しました、医療の木。
第一木は、不本意ながら、今年から花粉症デビューをしてしまったわたしの体験談を交えて、花粉症についてお話します。
2月に入り、どうも鼻水とくしゃみが止まらない。
今年はスギの高齢と昨夏の気温が高かったせいもあり、花粉の量が例年の約30倍で、花粉症の症状が強く出やすいと言われているけど、今まで花粉症じゃなかったし、カゼかな~、なんて思ってたんだけど。
でも、「発熱や喉の痛みがない」 「鼻水がサラサラしていて、粘調にならない」 「一度に何回もくしゃみがでる」 「1~2週間ではおさまらない」 って点で、花粉症だ、と観念。
正確には血液検査でIgE抗体を測定すると、花粉症かどうか、またどの花粉に対してアレルギーをもっているかがわかるんだけど、けっこう検査代は高い…。
わたしみたいに、突然花粉症に襲われるケースも多いです。
抗原に対し、ある一定量の抗体ができるとアレルギーが発症するんだけど、花粉症の場合は、抗原(=花粉)にさらされる期間が限定されてるから、一定量の抗体が蓄積されるには長い期間が必要。
だから、発症のピークは20~30代で、大人のアレルギー疾患ともいえるのです。
となると治療だ。本来、花粉症の治療は先手必勝で、花粉の飛び散る2週間前ぐらいから薬を始めると、発症時期も遅くなって、症状も軽くてすむんだけど。
内服薬の基本は、抗ヒスタミン薬。副作用として、眠気があるけどね。
眠気が強くでる人ほど、効果も強いといわれてます。
車の運転をする人とかには、眠気がでると困るので、眠気の少ないケミカルメディエーター遊離抑制薬や、ロイコトリエン拮抗薬を使ったりします。
また、減量した抗ヒスタミン薬と組み合わせて使うこともあります。
内服薬のほかに、局所ステロイド薬である点鼻薬を使ったりもします。
鼻がつまってしょうがないって人には、血管収縮薬の点鼻薬を使ったりもするけど、これは即効性があるかわりに、使いすぎると逆に症状を強くしてしまうこともあるので、注意が必要です。
ステロイド内服薬を併用することもあります。
でもね、これらは症状を抑える治療であって、根本的な治療ではないんだな。
根本的な治療としては、減感作療法ってのがあります。
これは濃度のうすい花粉エキスを、少量ずつ注射することによって、体を花粉に慣らして、アレルギー反応を起こしにくくする、というものです。
ただ、有効性は5割~7割で、みんなに効くというわけではなく、治療期間は2~5年と長いので、気長にきちんと取り組める人向きです。
あとは、ステロイド注射って手があるけど、胃潰瘍を起こしたり、糖尿病になりやすかったり、と副作用が強く出る場合があるので、あんまりお勧めできないかなあ。
薬のほかにできることといえば、マスクやメガネでできるだけ浴びる花粉の量を減らしたり、いろんな民間療法(竹酢とか、ヨーグルトとか…)があったりもするね。
花粉症の増悪因子として、以下のことも言われてます。
①風邪…鼻粘膜が弱くなる
②タバコ、酒…タバコは鼻粘膜や喉が刺激を受けやすくなるし、酒は鼻粘膜を充血させたりする
③不規則な生活
④寝不足・過労
⑤刺激物の摂取
⑥気温の急激な変化
これらに気をつけて、花粉症とうまくつきあっていきましょう(^0^)/
余談ですが、寄生虫感染症(サナダ虫とか)にかかると、花粉症を起こしにくいって説が、ハンブルク医科大学から発表された、ってことだけど、ちゃんとした科学的根拠はないようです。
それに、寄生虫と花粉症、どっちをとるかと言われてもねえ…。