帰路1
揺れる揺れる。
流石電線が通っていない片田舎だけのことはある。特急南紀ワイドビュー。
今日は濃霧がすごく、本来晴天時には都会の人間なら感嘆の声をあげる程の素晴らしいオーシャンビューも真っ白。
左に見える山々には白いヴェールを被った関取の様にどっしりとした山が覗く。
短い休暇だったが両親とも話せ、温泉にも浸かり、すっかりとコンディションは仕事モードに切り替わっている。ダラダラしようかと思ったが、仕事スイッチが入ると逆にダラダラ出来ないたちなのである。
台風は俺を嫌うかの様に南へ走り去り、ポツポツと小雨舞う中、ニヤニヤしながら相棒を叩いて執筆中。トンネルだらけの山路は勿論の如く電波はない。
まずはエバーノートというアプリに下書きをする。それから電波が充分な街でアップロードする、最近のスタイルだ。
電波が不安定の中で長文を書くと、未保存のまま一気にオーヴァードライブしてぶっ飛んでしまうことがある。過去に何度も苦渋を舐めてきた俺は流石に学ぶ。ウェブの世界は海のように広く、何が起きてもおかしくない。
親父と酒を飲み交わし、面白い話をした。自分の土俵を持つ、といった内容の話なのだが、自分の土俵以外は皆師であると。下手にかぶりをするのではなく、聞く耳を立て、相手を立てる。自分が語る二倍話を聞け、そのために口は一つ、耳は二つ付いているんだ、と。成る程、納得。
親父の好物は鏡月である。毎日水割りを飲み、酔っ払えばいいのだと。
昔は俺も甲類の焼酎水割りなんか意外と飲んでいた気がするんだけどなー。
いつからだろう、こんなにお酒にのめり込んだのは。
兎に角、俺の今の土俵はここなんだ。誰にも負けない位、味に、知識に、歴史に、それにまつわる全ての事柄を学ぼう。絶対にNOと言わないプロフェッショナルになろう。それが苦で無いのだから尚更。
なんか燃えてきてるぞ、これは。よっしゃ、一丁やったるで。
流石電線が通っていない片田舎だけのことはある。特急南紀ワイドビュー。
今日は濃霧がすごく、本来晴天時には都会の人間なら感嘆の声をあげる程の素晴らしいオーシャンビューも真っ白。
左に見える山々には白いヴェールを被った関取の様にどっしりとした山が覗く。
短い休暇だったが両親とも話せ、温泉にも浸かり、すっかりとコンディションは仕事モードに切り替わっている。ダラダラしようかと思ったが、仕事スイッチが入ると逆にダラダラ出来ないたちなのである。
台風は俺を嫌うかの様に南へ走り去り、ポツポツと小雨舞う中、ニヤニヤしながら相棒を叩いて執筆中。トンネルだらけの山路は勿論の如く電波はない。
まずはエバーノートというアプリに下書きをする。それから電波が充分な街でアップロードする、最近のスタイルだ。
電波が不安定の中で長文を書くと、未保存のまま一気にオーヴァードライブしてぶっ飛んでしまうことがある。過去に何度も苦渋を舐めてきた俺は流石に学ぶ。ウェブの世界は海のように広く、何が起きてもおかしくない。
親父と酒を飲み交わし、面白い話をした。自分の土俵を持つ、といった内容の話なのだが、自分の土俵以外は皆師であると。下手にかぶりをするのではなく、聞く耳を立て、相手を立てる。自分が語る二倍話を聞け、そのために口は一つ、耳は二つ付いているんだ、と。成る程、納得。
親父の好物は鏡月である。毎日水割りを飲み、酔っ払えばいいのだと。
昔は俺も甲類の焼酎水割りなんか意外と飲んでいた気がするんだけどなー。
いつからだろう、こんなにお酒にのめり込んだのは。
兎に角、俺の今の土俵はここなんだ。誰にも負けない位、味に、知識に、歴史に、それにまつわる全ての事柄を学ぼう。絶対にNOと言わないプロフェッショナルになろう。それが苦で無いのだから尚更。
なんか燃えてきてるぞ、これは。よっしゃ、一丁やったるで。