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ダンス・ダンス・ダンス

ふと書いてみる


ミミガーをかじりながら


何かを描写したい、とか

何かを綴りたい、とか


突発的に起こる衝動は多数あるのだが

すぐに行動に移せない自分が不甲斐ない


いつも同じ文面


劣悪な内容に

考えさせない内容


倫理的でもなく


哲学的でもなく


誰かに何か功徳を施すわけでもなく




もう飽き飽きして


書き方もいつも一緒 なんら心に訴えかけない





自分は無力だ

自分は無力だ

自分は無力だ



これは村上龍の「ストレンジデイス」で主役の反町公三が物語の進行と共に

自分に感じていたことで、何が出来るのか、精神状態が逸して

ひたすら自分で自分の声を聞いてるシチュエーション



人はみな悩みや不安はあると思う


そこで自分も思ってみた


自分は無力だ


ちょっと考えて、別の角度から見てみると


自分は有力だ


なんて言う奴もいないな、と思ってしまい

別に元々力なんて欲してないのか

力を欲する感情が枯れ果てたのか


はたまた自分の事を全く理解してないのか

こうも無力な時間が過ぎ去ると感覚が麻痺してきて


無力な自分を、無意識下のうちに受け入れてしまっているのではないのだろうか





なんて床についてから悶々と考え

隣では兄の目覚ましが鳴っている






活字は好きだ

何故なら孤独の淵を充たしてくれる


自分は綴るのが苦手だけど

読むのは好きだ





先日、友達の家でメンズジョーカーをパラパラと読んでいた

いや、読んではいない


口寂しいのと同様に


何もすることがなかったからただなんとなく、そう


パラパラとめくっていた時

村上龍のインタビューがあって読み耽った


だからなんて事はないのだが

やっぱり読ませるプロってのはすごいと


読み手がどの様な状況下でも


本当に巧い人はTPOは関係ない

人間の本能を刺激するのだ


そういったファッション雑誌の一角に

ひっそりとたたずんでいるから余計だろうね


この雑誌を買った人の何人がこのインタビューを読んだのか


なんら関係なきことに思いはよってしまう




そしてタイトルのダンス・ダンス・ダンスだが


同じ作家の本を買う時はあまり気にせずに買ってしまうが


最初の作家さんはやっぱり色々と選ぶ


その選ぶ基準となるのが背表紙のあらすじだろう




村上春樹の小説なので気にせずに買ったが

背表紙にはこう書いている


「羊をめぐる冒険」から4年、

激しく雪び降りしきる札幌の街から「僕」の新しい冒険が始まる。

奇妙で複雑なダンスステップを踏みながら「僕」はその

暗く危険な運命の迷路をすりぬけていく。





なんてことが書いてあり


リアルタイムで読んでない自分は


「羊をめぐる冒険」から4年後の村上春樹の作品なんだと思い

なんともなしに買っていた


「羊をめぐる冒険」はつい先日読み終えたばかりだった


本を開き内容を読んでると

上記の「羊をめぐる冒険」の続編だったのだ


物語の中での4年後の作品


これ順番間違えたら30ページで飽きちまうぜ!ちょっと春樹さーん







その冒頭(35P)で

中々感慨深い文章があった





一度死んでしまえば、それ以上失うべきものはもう何もない。

それが死の優れた点だ。





冒頭に書いた、突発的に何かを綴りたい


それが長くなってしまったがこの文章だ


別段影響されたとか

共感したとかでは全くなく


ただ単純に「活字の力」を再度魅せられただけの

しょうもない話です


※※