音楽生活、回顧 | クリス松村オフィシャルブログ Powered by Ameba



昨日、ラジカセの話題を書きましたが、取材されていたお店は、渋谷の『東急ハンズ』でした。





ということで、カセットの話題につなげての思い出のお話。





中古CDを買い取らないお店が出てきたという話がニュースになる度に思い出すのは・・・





自分が初めて行った中古レコード屋さん。





私が初めて中古レコード屋さんという存在を知ったのが1979年でした。





今は、路面店が閉店した高田馬場の『タイム』。





学生時代は、必ず週に1度は通っていたお店。





閉店のことを知ったのは、初めてお目にかかる店員さんからで、





FMラジオの中継の現場で閉店直前に知った・・・という凄い話。





「あの…髭の店長さんは?」と店員さんに聞くと、既に天国に召されたとのこと。





いつも一緒にいた若い店員さんもおられなく・・・閉店。





確か、店長さんは能登さんという名前だったような気がしますが、





とにかく、いいモノが揃って、リーズナブルなお値段のお店でした





2階の左側、右側と店舗を拡張していった80年代前半は、中古レコードの大ブーム。





発売前の中森明菜さんの「スローモーション」を500円で購入したことが、





私の中では、このお店での大ニュースですが、それは見本盤でジャケットが違っていたから。(後に高額プレミアレコードに)





大スターになる前の明菜さんだったから、偶然にも容易に入手出来ました。





その頃…1982年には、1階入ってすぐ右にあったシングル・コーナーが、2階右側奥に変わっていた時でした。





お店を知っている人じゃないと、まったくわからない、面白くもない話ですが…。(笑)





カセットもずいぶん購入しました。





店頭には置いていなくとも、言えば奥の部屋からビニール袋に入ったカセットをドーンと出してくれました。





一見、愛想がない二人でしたが(笑)、そういう段階を経ると、笑顔も見せて・・・会話もするようになり…いい人たちでした。(80年代中盤以降、新しい店員さんが増えた)





古いカセットは、なかなか入手困難だったんです、その頃から。





おそらく・・・捨てやすいから捨てられていたのかも。





昭和の現存するカセットを若い世代の方々が求められるなら…一部のカセットはプレミアかもしれませんね。





一部のミュージシャンのNo.1大ヒットアルバムのカセットでも、現在、超高額ですから。





そんな何十万本も販売されたカセットが高額ということが、今の話の証明みたいなもの。





そのカセット・・・カセットのみの音源も私は、よくラジオでオンエアしますが、オンエアする場合、自宅でCD化という作業が必要で、けっこう面倒です。(笑)





テープの状態は、録音中に耳を澄まして確かめる必要があるので。





いろいろな聴きかたがありましたね・・・レコード、カセット、CDからMDへの目論みは大失敗して、ダウンロード、ストリーミング・・・サブスク。(MD以降未経験)





そんな時代なのに、アナログレコードにカセット・・・





面白い時代ですが、CDも貴重音源が満載なので、リリースされた貴重音源は大切に!





私、中古レコード屋のおやじになる・・・という選択肢も考えたことのあるのですが・・・





結局、自宅にお店を構えました。(笑)それをラジオでおとどけ出来ているので、





たくさのお客様がいらっしゃいます!






ということで、間もなく夜21時からはbayfm『9の音粋』の生放送中があります!





今晩は、誰もが注目するはずの55年前の幻の音源もオンエア予定です。





2022年の新曲まで、いろいろオンエア予定!





ラジコ、スマートフォンでも日本全国お楽しみいただけます。





お楽しみに!





※写真は、閉店間際の『タイム』。店内は70年代とはまったく違います。2階も既に無くなっていました。
この時に仕事で行けたのは、天国の店長さんからのお知らせだったのかもしれません。