先日、『タワーレコード』のホームページを見ていたら・・・何と!
カセットテープの世界とかカセットテープ大放出とか…オリジナルカセットプレーヤー販売とか・・・
令和の現在に驚く、カセット特集のページが!!
数年前にもテレビ番組で日本のカセットテープ専門店を私、取材しましたが、
今や・・・そこまでのブームとは驚きです。
もちろん、私も、山下達郎さんやシルク・ソニック、ABBAの最新カセットは購入していますが・・・それは私がカセット世代だから。
カセットテープには歴史がありまして、最初は音楽テープではなく、いわゆる録音用のテープが大ブームになったんですよね…ラジカセとともに。
音楽カセットも70年代中盤から出てきましたが、
若者の間での大ブームのキッカケは、山下達郎さんのカセットのみ限定販売『COME ALONG』もあります。
プロモーション・オンリーだった小林克也さんDJのアレ。
このアルバムが商品ではない時代は、写真にあるとおり「山下達郎 ハイライト・テスト盤」という名目のまさにプロモーション用。
これが、評判を呼びカセットのみの限定販売となったのが、シングル「RIDE ON TIME」の発売1ヶ月半前です。
シングル「RIDE ON TIME」が33位にオリコン初登場をしたのが、5月12日付ですが、その後、6位まで上昇した6月9日に9位までカセットも上昇し、
ベストテンを出たり入ったりのロングヒットになりました。
カセットの1位には、ラジカセのコマーシャル・ソングとしてデビュー大ヒットになった「ランナウェイ」を歌っていた、
鈴木雅之さん率いるシャネルズ(ラッツ&スター)さんのデビュー・アルバム「Mr.ブラック」。
達郎さんの「RIDE ON TIME」もカセットのコマーシャル・ソング。
時の流れに偶然のったとも言える2組。
この流れの中、車にカセットデッキがあるのが、私たち若者(当時の(笑))のトレンドになっての大カセットブームが訪れます。
もちろん、1979年の夏に発売されたソニーのウォークマンの存在もありますが、
これは、お気に入りの自分で作ったカセットを聴く・・・ということが主な目的で音楽カセットのブームとは違います。
その証拠とも言えるのが、オリコンのチャート発表からも見てとれます。
前年の1979年の夏にオリコンは、一般向けのオリコンを発売するわけですが、
カセット・チャートは、1980年の3月21日付まで掲載されていません。
しかも20位までで、翌1981年に、30位まで→50位までと拡大され、ついにカセットの順位も100位まで発表されるようになりました。
カセットは主流ではなかったんですね。
ちなみに、オリコンの業界向けチャート誌「コンフィデンス」にはカセットチャートもありましたが、1979年にモノクロ1ページが2色になり、秋にはレコードと同じ扱いの2ページになっています。
年間チャートとしても、1975年は、8トラックとともにアーティスト・セールスは発表されましたが、
1976年にはカセット、8トラックの売上のみの発表になり、1977年に合算として、初めて作品別の記録が存在します。
なので、音楽カセットブームは、80年から火がついたことは明らかです。
私自身、音楽カセットの最初の購入は、1977年6月で、理由はカセットテープにはレコードにはない楽曲が収録されていたからです。
ジャケット写真も違いましたしね…魅力的でした。
しかし、そのカセットのほうが収録曲が多いなんて広告にも一切掲載されていません。
私が興味をもったのは値段です。
レコードが2200円なのに…カセットが3000円!8トラックは3300円って何で!?と。
で、カセットを見たら曲目が多い!大発見!
インターネットもない時代、知る人ぞ知る事実。ほとんどのファンも知らないという・・・。(笑)
ポップスのカセットが本格的に宣伝されはじめたのは、ビクター、ワーナーあたりです。
コロンビアやテイチクは・・・演歌、フォークが中心。東芝はオリビアなどの売れ筋のみ。
ジュリーもカセットのみの元祖ではありますが、カセットブームにつながるドライブしながら…という内容ではありませんでした。(ライヴ)
あー・・・語り出したら止まらない。(笑)
たまたま、変わりゆく音楽の時代に青春で・・・音楽にもの凄く興味があって・・・今に至る私。(笑)
文章の内容は、ある若者のひとりごと…。(笑)
明日からは、ガラケーで打てないので、こんなロングな文章を打つのも最後です。
ガラケーから打つ最後の長文は音楽のお話でした。
皆さま、また明日!
※カセットは台がないと取れない場所に。(笑)
ちょっと頑張って、山下達郎さんのカセットと、
ダイアナ・ロスのカセットを取り出してみました。カセットへの執着心がなぜか凄いです。(笑)