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今、ちょうど朝ドラでアニメがテーマのひとつになっていますが、『白蛇伝』というのは、1958年10月22日に東映系で封切られた映画です。





企画が大川博さん(東映動画)。





東映動画の発足のキッカケが、1955年に東映教育映画部の第一回自主作品として公開した『うかれバイオリン』です。





この映画の製作を委託したのが日動映画(東映に吸収)で、この日動映画は日本の動画史の原点となる会社でした。





この日動映画があったのが、新宿原町の成城高校の空き教室百坪というキャバな場所で、





短編映画が3ヶ月に一本という製作能力。





ここらへんが『なつぞら』の東京編の最初のモデルでしょう。





これらは、私が保管しているアニメ関係の70年代の資料をもとに書いていますが、





『なつぞら』のアニメの仕事場などは、これに忠実に描かれています。





そのビルディングは、1956年9月26日に起工。





主役のなつが映画館で見た社長の挨拶は、東映ですと実際に1957年1月7日に行われています。





1月9日に移転。





1階は、受付、事務室、応接室、アトリエ、資料室、資料倉庫。


2階は、所長室、会議室、スタッフ・ルーム、テレビ班作業場。

1、2階通には、撮影室、実写撮影ステージ。

3階に、原画、動画、背景、トレス、彩色各作事業室、録音室、編集室がありました。





あくまで、東映のビルディングのお話ですが(笑)、ドラマも3階建。





ちなみに、1957年にして、何と!冷暖房のある、当時1億円もした建物でした。





こういうことがわかると、いろいろと想像するのが楽しくなります。





何でこういうことを調べようと思ったかというと、牛若丸がドラマ出てきて、ピンとこなかったからです。





ピンとこなければ調べるという性格。





1928年の『牛若と弁慶』じゃないし・・・と。(笑)





東映動画の歴史だと、このあと、1959年に『こねこのスタジオ』『たぬきさん大当たり』『熊と子供たち』『もちつもたれつ』『少年猿飛佐助』





1960年に『白蛇伝』と同じ大川博さん企画の『西遊記』と続きます。





何でも知りたいことがあると、手元に資料があるって、私にとっては最高の環境です。(笑)





そういえば、東京編、最初の最初にアニメと実写の組み合わせがありましたが、





あれを見た瞬間に大好きなジーン・ケリーの映画『錨を上げて』(1945年)を思い出しました。





トム&ジェリーのジェリーとダンスするという斬新なミュージカルでした。





フランク・シナトラとの共演映画でもありますし、必見です。





ジーン・ケリーのダンスが素晴らしいからこそ、心に残る場面。





また・・・ダラダラと・・・。(笑)





毎週土曜日の『ミュージック・モア』は、サッカー中継でお休みです。





来週のもんたよしのりさんをお楽しみに!






また、後ほど。