Yahoo!のトップニュースに「ファン企画は迷惑?是非を問う」
何?と思いながら、そのニュースを開いた瞬間に・・・あー・・・なるほど・・・と読まなくても、なぜかすぐに内容が理解出来ました。
なぜかって?それは、数々のそういう場面を見てきたし、時には参加したこともあるからです。
このお題には・・・答えはありません。
今回の場合は、アーティスト側が禁止したので、それが答えですが、
特に禁止していない団体サプライズの場合、結果は大きく二通りにわかれます。
アーティストが喜ぶ、
アーティストがスルー。
どちらの結果にしても、厳しい言い方をすると、一部のファンの暴走なのは間違いありません。
モノにしても灯りにしても、結局、団体席でない限りはまわりの観客に基本的には迷惑な場合が多いのではないでしょうか。
「あなたのせいでコンサートが見えなかった!どうしてくれる!!」と開演中も終演後も係員を入れて大口論ということもありますし、
スタンディングしただけで、大ゲンカということもあります。
モノや灯りでアーティストの演出が見えなくなることがあるからです。
このサプライズ演出にノってくるアーティストだと、以後、そういうことが自然に広がりますから、
チケットを購入する前から多くの観客は事前了承みたいなものですし、
アーティストがコンサート中にそれを期待する、あるいは、期待していたかのようなことを発言するので、トラブルは少ないです。
しかし、アーティストにスルーされた場合、大々的な演出ほど会場はけっこうお寒い状態になります。
サプライズ演出を考える側は、かなりの確率で寒さを感じた公演の後に他のことを考えている傾向があります。
つまり・・・コンサートの演出の一部でも自分が考えて、アーティストに気づかれて、その演出がアーティストのためになったという応えが欲しいのです。
アーティストへの愛ともいえるかもしれませんが、厳しい言い方をすると自己満足の世界ともいえるでしょう。
アーティストが喜ぶ、喜ばないは別にしても、
その演出に加われなかった多くの観客がいるわけで、それに加われなかった方々の気持ちもあるからです。
ずっと訴え続けている、スマホ、タブレットやカメラの動画も含めた撮影は、特に後方の席の方々には大変迷惑です。
ただでさえアーティストが小さくしか見えないのに、邪魔な手や灯りで本当にテレビ画面以下の公演になってしまうからです。
しかし、今のSNSの拡散というものは・・・もう歯止めがききません。
集客のためにとかアーティストのためという一方的な価値観で反対する者を責めたりするファン層もあります。
ここらへんの心理も似たり寄ったり。
少なくとも、同じ会場にいる観客のことは無視した発言でそこに愛はありません。
最終的な判断は、アーティスト側の考えと声明にかかっていると思います。
ファンはアーティストの鏡と常々申しておりますが、
あえて申し上げるなら、それも一つの答えでしょう。
アーティストがどう考えるかをハッキリさせることでファンの姿勢も変わるでしょう。
私は、今はレコード(CD)だけ聴くかコンサートに行くかは、そのアーティストの姿勢でわけはじめています。
いずれにせよ、SNS拡散級のサプライズの場合は、事務所、ファンクラブ、海外アーティストの場合はマネージャーの事前了承を受けてからのお話ではないでしょうか。