彼がしたことは良いことではありません。
しかし・・・その気持ちがわからないでもない・・・
番組を見ていて私はそう思いました。
岡田有希子さんが、亡くなられてから30年。
岡田有希子さんのグッズが大量に事務所から盗まれていた・・・という内容。
盗んだのは、元事務所にいた外国人のスタッフ。
彼は、岡田有希子さんの大ファンで、岡田さんが亡くなられたあとオーストラリアから来日し、
大学に入り、岡田さんのいない事務所で働いていたそうです。
そんな彼が目にしたのは・・・大好きな岡田有希子さんの資料が事務所の奥にしまわれそうな場面。
奥にしまうなんて岡田さんが可愛そう・・・そう思い、その資料を盗み、事務所を退社したとか。
今回、その彼のもとから出てきた岡田有希子さんの貴重な資料は194点。
ファンの方々でも同じものをお持ちの方もいらっしゃる種類のものから、映像テープまで。
このことに対し事務所は、不問としていました。
そして、その資料は、ひじょうにキレイな状態で保管されていたそうです。
事務所にあっても、保管はキチンとされていたと思いますし、
盗んだ・・・という事実はありますが、保管を岡田有希子さんを大切に思う人間がしていた・・・という考え方もできます。
どんな大スターでも、世代が変われば、その物に対する価値観は違います。
それは、業界人でも同じ。
岡田有希子さんがデビューされた1984年に生まれた人は、今、32歳で現役バリバリです。
しかし、よほどの思いがなければ、岡田さんやその当時のスターのことはわからないでしょう。
それは、貴重な資料がどういう意味を持つのか…わからないということ。
その当時のスタッフもいなくなり・・・
ということは…貴重な資料も・・・そのうち忘れられ・・・廃棄されるかもしれない・・・。
こういうことは、実際にあることなんです。
レコード会社でも・・・当時の写真を全廃棄してしまった・・・
ということも実際にございます。
そのため…私が資料を貸し出すこともありました。
レコードのマスターテープの廃棄も・・・。
先日、ある歌手の方に、なぜアルバムのCD化がないのかをおたずねすると・・・
全廃棄されてしまった・・・とおっしゃられていました。
えー…あのTDKレコードのアイドル部門だけではなく・・・あの・・・レコード会社までもが・・・
倒産、合併・・・これも要因のひとつでしょう。
ですから、ファンが資料を持ち続けることは、けっこう大切なことなんです。
事務所やご本人がもっていない物もありますからね。
岡田有希子さん。
私も彼女の音楽的な資料は保管していますが、
どうしても実現させたいことがあるんですよね・・・。
それは、亡くなられたために発売されなかったシングル盤
「花のイマージュ」のアナログ盤を発売すること。
彼女の最後の歌声をアナログ盤で聴きたい…。
もちろん、エンベロープ型ジャケット、当時発売されていたら・・・というフォーマットで。
このことは、ポニー・キャニオンさんにも強く強く10年間、働き続けております。
今、アナログがブームですしね。
今晩の番組では、貴重な映像がたくさん見られて、あらためて可愛いアイドルだったな・・・と思いました。
18歳で人生を自ら終えてしまったことは、彼女も若さゆえの苦悩と間違いだったと思いますが、
彼女の歌声を流し続けようとする人々がいる限り、彼女はまだ生きていると思います。
いろいろ考えさせられました。
さて、明日は早朝
5時15分から「イベント倶楽部」(ABCラジオ)の放送があります。
ブライアン・アダムスのことについて、テレビよりお話していると思います。
大阪公演、チケット特別電話あります。
また、週末週明けは
12月4日
●「クリス松村のいい音楽あります」(ラジオ日本)20時~
12月5日
●「クリス松村の音楽処方箋」(NHKラジオ第一)20時5分~
※ゲスト・岡村孝子さん
●「クリス松村のザ・ヒットスタジオ」(MBSラジオ)24時~
※ゲスト・荻野目洋子さん
なども放送されます。
来週のテレビでは、バレエなどの取材もしていますので、エンターテイメントいろいろお楽しみに!
皆様、また明日!!