竹内まりやさんのニュー・アルバム「TRAD」を聴いていて、ふと思ったのですが、
竹内まりやさんが「戻っておいで・私の時間」で1978年11月25日に正式ソロ・デビューされた時に、
私の個人的な思いとして、その年の10月7日に調布市市民福祉会館でさよならコンサートを行い引退された、
南沙織さんのポッカリ空いた部分を埋めてくださるような存在だったなー…という気持ちだったことを思い出しました。
不幸か幸運なのかはわかりませんが、「17才」しかテレビなどでオンエアされない南沙織さんで、
アイドル歌手の元祖と言われているのは確かですが、後期の彼女のイメージは全然違うんです。
先日、私のラジオでもオンエアしましたが、荒井由実さん提供(詞)の「青春に恥じないように」や
当時大人気だったジャニス・イアン提供の「哀しい妖精」、つのだひろさん、丸山圭子さん、尾崎亜美さんとのコラボレーション、
どの曲もベストテン・ヒットには至りませんでしたが、大人のアイドルとしてしっかりと
歌謡曲の世界から脱皮したいい作品を作っていたんです。
まだ歌謡曲の土壌しかない時代でいたしかたなかったのかもしれませんね。
変わるように登場された、竹内まりやさん。
最初こそアイドル的な扱いもされてしまいましたが、
結婚、お休みを経て、このニュー・アルバム「TRAD」もデイリー・チャートぶっちぎりの1位、
素晴らしいご活躍ですね。
これは、山下達郎さんとの32年間もあるわけで、お二人の愛が育てあげたものもあると個人的には思っています。
南沙織さんも今年で還暦で、写真家・篠山紀信さんとの歩みがあるわけですが、
あの1978年の秋の引退する歌手とデビューする歌手、
二人の歌手の重なるイメージを考えている今です。
出かける前に、そんなことを思いながら、南沙織のラスト・リサイタル・ツアーのポスターを飾りました。
今日は、テレビの音楽番組の大事な打ち合わせをしています。
内容を早くお伝えしたい!
この秋、私も新しく…。
また、後ほど。