生きていてよかった・・ | クリス松村オフィシャルブログ Powered by Ameba


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さて、昨日行った「こけし屋」さん。




このお店は、おそらく私が最も思い出に残る




フランス料理屋さんです。




母と祖父母と度々訪れたお店。




今年の5月5日におよそ35年ぶりに訪れたのですが、




その時には、思い出の「マカロニグラタン」を食べる事ができませんでした。




私が日本に初めて来て、覚えたグラタンの味が母の作る味以外では、




ここの「マカロニグラタン」だったのです。




美味しくて美味しくて、買い物や銀行で母について出かける度に




せがんで、秘密に食べさせてもらった思い出のグラタン。




実は、現在、メニューには「シーフードグラタン」しかありません。




しかし、私が残念がっていると、店員さんがプレーンの




当時のままの「マカロニグラタン」を用意して下さったのです。




しかも、出していただく際




「器はだ円形ではありませんが・・」という一言。




そうなんです!




5月のブログでも触れましたが、




ここの「マカロニグラタン」は昔、銀のだ円形の器で出されていたのです。




もしかして、当時を知る方?




そうでした!




昭和40年前後の「こけし屋」を知る従業員の方でした。




すると、お店の奥から取り出してきた一枚の写真を私に見せてくださいました。




あっ!・・・・・




それは、昔の・・・いや私のことを母がこっそり連れて行ってくれた




昔の「こけし屋」さんの姿。(写真4枚目)




写真を見て、「アイスクリームの販売機はここにあって・・」




などと話すと、「その通りです」と店員の方に答えていただけました。




間違いなく、子供の頃の私を見た事がある方なんだろうなーと




そう私は確信しました。




心の中は、感動でいっぱい・・・。




私にとっての忘れられない何かがある場所。




その場所で亡くなった祖父母を感じることができました。




生きていて良かった・・・そう思える瞬間でした。




あの時から・・ここを再び訪れるまでの年月の出来事が、




心の奥に隠れていたいろいろな感情が、一気に一瞬だけ心をよぎりました。







その後、従業員の方は、丁寧に「こけし屋」さんのそばの




私が、日本で初めてレコードを買ってもらったお店がもうない事、




思い出のフルーツ屋さんの話しなど、いろいろしてくださいました。




この「こけし屋」さんは、多くの著名人にも愛されているお店です。




作家の川端康成さんも2階のレストランで筆をとっていたそうです。




作家である川端先生が「こけし屋」さんに贈った絵も大切に飾られています。




さて、その思い出の「マカロニグラタン」のお味ですが・・・




もう昔の思い出がよみがえるように全く変わっていませんでした。




レシピは、全く変えていないそうです。




そして、その当時からあった、「牛肉の赤ワイン煮込み」と「牛舌の赤ワイン煮込み」を




これも特別に一皿にしていただいて、いただきました。




これは、母と祖父母が好んで食べていたメニュー。




こちらは、子供の私が食べた記憶はありませんでしたが、




とろける牛肉、牛舌と特製の濃厚なソースが絶品でございます。






40年以上前に出逢った「こけし屋」さん。




変わらぬ味、そして従業員の方も当時の方・・・・・。




今度、ぜひ母とまた訪ねようと思いました。






※当時の貴重なお写真は、ブログへの掲載の許可をいただいております。
※「こけし屋」さんのシンボルの絵は、洋画家の鈴木信太郎さんによるものです。
※6枚目の写真は、たくさんのこけしですが、
 真っ黒になったこけしは、当時喫煙だったため
 真っ黒になったそうです。
 また、お客様がさまざまな場所から持ち寄ったこけしだそうです。
 



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