今日、タイムマシンに乗ってしまったかお


 昔、私はウインドサーフィンをやってたんですけど、大昔すぎて自分でも忘れていました。

 


 ところが、先日、米国にいる友人Iからメールが届いて、


 「フランスから来る友人J(←友人の友人)が、ウインドサーフィンをしたいらしいので、代わりに一緒に行ってもらえないか」 と。

 

 私は、自分でも知らないうちに、友人Iに昔ウインドサーフィンをやっていたことを話していたよう。


 友人Iは、それを覚えていたビックリマーク



 私は、当初、断りモードで気のない返信をしたんです。


 ウインドサーフィンは、テニスや野球と違って、用意や道具も大ごと。


 そして、なにしろ、危ないんです。うまく乗れなくて沖に流されたり、風が強くなってビーチに帰って来れなくなったり。


 そんなわけで、自信がなく断りモード。。。



 しかし、金曜日に、友人Jと、知り合いのKさん(女性)と一緒に食事をしているうちに、なんだか行く気になってきました。


 そのKさんは、全くウインドサーフィンの経験がないのに、友人Jと一緒に行くと言うので、なんだか気の毒で。

 


 結局、気が付いたら、日曜日の早朝にもかかわらず、大昔に毎日通ったビーチにいました。



 昔と違って綺麗に整備されており、当時よりも多くの人がウインドサーフィンを楽しんでいる。



 私は、道具一式をレンタルするために、ショップへ。


 すると、なんと当時のスタッフが、今でも働いていました。


 道具をレンタルできるか等、たずねてみたのですが、さすがに私だと気付かない。


 私は、そのスタッフに、自分のことを話そうと思いましたが、思いとどまりました。


 今の自分が、そのスタッフにどのように見えているのか怖くて。

 

 私は、結局、自分の名前を名乗ることができませんでした。



 そして、となりのショップに行くと、当時、若い御夫婦でショップをされていた、その奥さんが今も元気で働いておられました。


 私は、最初、その方が誰だか分からなかったんですが、若い店員さんが、「○○さん、…」と話しかけていたので、そのときにわかりました。


 そこでも、やはり私は名乗りませんでした。



 ウインドサーフィンをやめてから、私には、本当に多くのことがありました。


 生活も友人も、そして自分の姿も全く変わりました。



 でも、あの方々は、ずっと、あのビーチにいて、私たちの先輩と、私たちと、私たちの後輩と、次の世代、更に次の世代と接してきた。


 ずっと変わらない店員さん達と、すっかり変わった私。


 いや、本当は、あのビーチや店員さんたちが現在の状況に合わせて進化したのに、私のキモチが昔のビーチに取り残されたままだったのかも。


 過去の人に、現代の人が気付かなかったのかも。



 帰宅後、ぼんやりしていると、今日本当にあのビーチに行ってたのか、分からなくなってきた。


 でも、鏡を見たら、最近全く日焼けをしていなかった私の顔が少し赤くなっています。



 明日、出勤しても、この赤さが顔に残っているかな。


 もしも明日、顔に赤みが残っていたら、本当にタイムスリップできた証拠。


 昔の私が、本当にあのビーチにいた証拠。


 もしも、誰かが私の日焼けを尋ねてきたら、昔のウインドサーフィンの話をしてみようかお