今更ですが、ミュージカル「cats」、面白かったです。私は2回見ました。
冒頭から最後まで、いい楽曲ばかりで本当に楽しめます
。
そして、「ネコは人間に似ている」だったか、「人間はネコに似ている」だったかを言いながら「cats」はエンディングを迎えます。
2回見たのに、どっちだったか覚えていません
。。。
職場の友人によれば、ブロードウェイの「cats」よりも、劇団四季の「cats」の方が面白いらしいです。
ネコ好きの幼馴染から聞いた話です。
一人のおばさんが、トラというネコを飼ってたらしい。
トラは、血統書付だかなんだか分かりませんが、上品な顔立ちで容姿端麗だったそう。
おばさんにとって、トラは、可愛い息子です。
ネコ好きの方は、みんな、こんな感じですよね。
あるとき、トラも年頃になり、彼女ができました。
トラは彼女を家に連れて帰りましたが、おばさんは、この彼女を認めませんでした。
何でも、彼女は大変みすぼらしく不潔でガリガリなので、容姿端麗なトラには相応しくない、とのことです。
トラは、訳がわからなかったでしょう
。
トラは、当然彼女が好きなので、毎日家に連れてきます。
まぁ、彼女が着いてきているのかもしれませんが。
おばさんは、その度に彼女を追い払い、家から追い出します。
しかし、さすがはネコ。
彼女は、いつの間にか、おばさん宅で子ネコたちを産んでしまいます。
やるねえ![]()
おばさんは、怒り狂いました
。
「この子たちは、トラの子ではない!! 」
ただ、子ネコたちが徐々に大きくなってくると(彼女は勝手に、おばさん宅で子育てをしてます)、子ネコたちは、みんなトラにそっくりで上品な顔立ち、容姿端麗になりました。
こうなると、おばさんも子ネコたちに愛着が沸き、この子達をトラの実子と認めました。そして、おばさんは、彼女をトラの奥さんとして、仕方なく「家」に受け入れました。
なんだか、このおばさん、人間とネコの区別が付いていない感じ。
可愛い子ネコたちが生まれたことは、直ちに近所の人たちの知るところとなり、この子達を引き取りたいという人たちが次々に現れたそう。
彼らは、近所の人たちに引き取られていき、幸せに育ててもらえることになりました。
トラ夫婦にとっては、いい迷惑なだけですけどね。
この後、おばさん宅では、トラとクロ(この頃になると、彼女も名前を得た)の夫婦水入らずの生活が開始されました。
姑付きですが
。
そんな或る日、トラが交通事故に遭ってしまい、亡くなってしまいました。
おばさん宅に残されたのは、おばさんと、大変みすぼらしく不潔でガリガリなクロの二人だけ。
もう、おばさんには、クロと一緒に暮らす理由はありません。
おばさん宅には、トラも子ネコたちもいません。
しかし、おばさんは、トラの奥さんであるクロを、追い出しませんでした。
このとき、おばさんは、既にクロを手放せなくなってたんです。
大変みすぼらしく不潔でガリガリなクロ。
不潔でガリガリでも、おばさんにとって、今ではクロは大切な家族。
クロは、大変みすぼらしい容姿しか持たず、子供たちと離れ、夫と死に別れても、おばさんに受け入れられ、再び愛される家族を得ました。
「ネコの生活が人間の生活に似ている」のか、「おばさんの生き方が、ネコたちの生き方に似ている」のか。
「ネコが人間に似ている」のか、「人間がネコに似ている」のか。
もう一度、劇団四季の「cats」を見てみようと思います。
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