ちょうど30年前の1996年10月20日、私たちはダラスに出発しました。この時間は飛行機の中です。
ケンジは初の海外だし、結婚生活も始まったばかりという、初めてだらけの生活。2年というあまり長くない期間の赴任ということもあってか、なんとかなるかなという気持ちでした。
自分たちがそこで暮らして行くというイメージすらあまりない状態で、何に困るのかもよくわからなかったという感じが近いかもしれません。
海外に興味がなく、英語も苦手だった私ですが、英会話が楽しくなって来た頃でもありました。
ダラスは、というかアメリカは、文化や生活習慣の違いはあれど、テレビや映画で知っていることも多く、馴染みもある国です。
未開の地に行くわけでもなく、生活水準も高いし、衛生面では、日本の方が清潔だなと思うことはあっても、それほど気になることはなかったと思います。
それでも家電がしょぼいのは意外でしたね、アメリカはハイテクの国だと思ってたので。
また、ケンジの会社のサポートも手厚く、手慣れていたし、ダラスで暮らしたことのある人も多くいたため、それなりに情報もありました。まだ、ネットが普及する前だったので、個人で何かを調べるということはほとんど出来ず、会社からもらったダラス生活について書かれた手引きを読み込んでいました。
私は働けなかったので時間に余裕があり、アパートはゆったりとしていて新築できれい。外観もレンガでカントリー調でかわいい。店でも風景でも、見るものなんでも新鮮でした。
私たちは渡米が結婚式の2週間後だったので、新婚旅行には行っていません。
確かに現地で生活はしていたものの、期間限定で現実感のない、今思えば、長い新婚旅行のようなものだったのかもしれません。


