【政治の裏読み】

　なぜ政治は良くならないか？

それは、国民や日本の将来を考えて、政治や行財政を本気で改革するための具体的政策・能力・覚悟のある政治家が選ばれていないからだ。

　コロナ対策に関しては、やっと5月8日から「2類相当を5類にする」ことになったが、統一地方選を控えて、このままでは岸田政権への国民的不満を払拭できないとの判断からではないか。

　丸3年間で100兆円を超える税金を投入し、馬鹿げた対策を続けてきた責任はどう取るのか？　この10数年間は医師不足・看護師不足・保育士不足が騒がれ、また直近3年間はコロナ対策で、関連業界に多額の資金が流れた。

　現在、国会で議論されている子育てや教育問題についても、現場から最も離れた国会の中で、やはり隔靴掻痒の議論が続けられ、居眠りする議員も少なくない。

　私は20年間、国や都道府県から市町村への分権の必要性を一貫して訴えてきた。

　子育てや教育に関する財源や権限を、国ではなく都道府県いや基礎自治体（市町村）に「分権」すれば、多くの問題は解決し、多様で質の高い子育て・教育サービスが、自治体の創意工夫で実現できる。

　いい加減、各政党や国会議員らは目覚めて、そういう観点から子育てや教育問題を本質から考え直して欲しいが、それは彼ら自身の存在意義を薄れさせることになるため、彼らはまともに取り組もうとしないだろう。

　ゆえに、政治や社会を変えられるのは、国民・有権者一人ひとりが目覚めて、合理的な政策と優れたリーダーを選ぶしかない。