「城は逃げないから、慌てなくても・・云々」
ツイッターやブログ仲間さんと話しているとそんなフレーズ(?)が出てきます。
以前は私も使ってましたが、最近その考えは間違っていたことを痛感しています・・・

若桜鬼ヶ城
この城は“破城”された城なので、もともと石垣が崩落しています。
(※破城 = 使えないように城を破却すること)
しかし、ここらは明らかに現代の(戦国時代や江戸時代ではない)崩落です。
撮り方が悪いのですが、右に写っているいるのは転落防止用の柵で、
この手前は普通なのに対し、ご覧のように石垣の崩落で倒れています
※ここは立入禁止でズームして撮りました
実際に立入禁止になっている城もあります。
(事前申請をすれば入城できるのかもしれませんが)
利神城(兵庫県)・・・史跡指定されていないため、保護されていなく崩落
樺沢城(新潟県)・・・
詳細はコチラ (武蔵の五遁、あっちこっちへ 様)
白河小峰城(福島県)・・・日本100名城。東日本大震災で石垣崩落
詳細はコチラ (山城踏査日記&城郭関連情報 様)
鷹の眼の石垣についてはコチラ (Light River 様)
東日本大震災で被害を受けた城は多いです。
修復は進んでいるようですが、完成はいつになるかわかりませんし、
白河小峰城の鷹の眼の石垣のように珍しい遺構がなくなってしまうこともあります・・・
若桜鬼ヶ城も“行き止まり虎口”があるとのことでしたが、
崩落のこともあり、さっぱり分かりませんでした。
また城跡の多くは私有地ですから、所有者の意向によって立入禁止になることもあります。
望月城 & 望月支城(滋賀県)
H25.4.20 甲賀の城講座を受講された方より情報をいただきました。
売却などによって遺構が破壊されることもあるでしょう。
「城は逃げない けれど 遺構は逃げる」
「今、行かなければ後悔する!」と焦りを感じています。
(そう思う前から毎週城攻めしてるんですけどね)
一方・・・
「週刊 日本の城」 「山城ベスト50を歩くシリーズ」など各種、城に関する書籍が販売され、
昨今は城ブームといえると思います
名古屋城 本丸御殿 建築
姫路城 天守改装工事
彦根城の植樹間引き などなど
遺構や説明版の整備、発掘調査が進んでいるのも事実です。
以前訪れた城に再訪すると「すごく見やすくなってる!!」という声も多々聞きます。
新しく発見される城もあるでしょう。
1つの城を何回、何十回訪れることでようやく1つの城を理解できるのだと思いますが、
それは足腰がおぼつかなくなってからにし、
ともかく今は“見たい城”を数多く行きたいです