4作品目は、1990年発表のPet Shop Boysアルバム「Behaviour.」。

34年前でもチープに感じるサウンドメイキングなのだけれど、今だからかえって2020年代の最新音楽シーンにピタリとハマる。

 

最初、発売日に日本盤CDを買った。

ボーナスの8cmシングル収録曲が、おまけのレベルを超えて素晴らしくて驚愕。

文句のない完成度!

 

すぐに、レコードも買った。

それなのに、あまり大っぴらにペット・ショップ・ボーイズが好きだと公言したことはない。

Joy Divisionのようなカリスマ性がなく、どこまでもPOPで王道路線に思えたからだ。

そう、マイナーでカルトな作品やアーティストこそかっこいいというバイアスが、私をして沈黙せしめたのである。

 

 

でも、いま聴いても本当にクール!

素直にそれを言えなかった若かりし自分を恥ずかしく思う。

カッコつけることがカッコ悪いということに、まだ気づいていなかった!

 

秋の雰囲気にこれほどぴったりな曲たち、アルバムは稀有である。

いまは、それを素直に認められるようになった。