私が初めて買ったパソコンは、1995年、ダイエーが鳴り物入りで発売した「パッカード・ベル」というブランドのWindows95搭載パソコンでした。

 

スペックはまったく覚えていないので、ネットで調べて見ると、

 

CPU:Pentium 75MH~120MH

メモリー:8MB~16MB

HDD:1.2GB~1.6GB

 

この頃はネットにつなぐのは電話回線だったので、別途FAXモデム(28,800bps)というのが必要でした。

1時間もつないでいたら、法外な電話料金の請求が待っている時代です。画像や音楽なんて論外。すべてテキストベースです。

 

この「パッカード・ベル」というPCが超クセモノPCで、とにかく不具合が多い! 当時は、まだインターネット普及前で、パソコン通信というのがあり、PC素人の私はNIftyServeの掲示板で一生懸命勉強しました。これが財産となり、その後、コンピュータで飯が食えるようになったわけです。

パッカード・ベルさん、ポンコツPCを作ってくれてありがとう。今の私があるのは、あなたのおかげです。

 

あれから27年、コンピュータの速度と容量は急上昇、急拡大。メガからギガへ、ギガからテラへ。

 

Windowsは95から11へ。

 

おや、ここだけ数字が減ってるぞ。

 

Windowsの進化はハードウェアの進化に対応する部分がほとんどで、ユーザーインターフェースとか使い勝手はさほど進化していません。

私はひそかにWindowsXPがピークだったのではないかと思っています。

 

しかし、特別に不満な点があるわけでもない我がWindows10のPCを、ある事情で買い換えることにしました。

これで何台目でしょうか?

 

メーカーPCのおせっかいソフトが大嫌いな私は、今までずっとPCは自作(って言ったって、パーツを買ってきて組み立てるだけで、プラモデルより簡単!)していたのですが、今回は面倒くさくなってパソコン工房のベアボーンキットにしました。

OSは、「今から入れるなら」と、よせばいいのにWindows11にしてしまいました。

 

これが、大きな過ちであることが切り替え後3日で判明しました。

(ヘビーユーザーの方はギリギリまでWindows10で引っ張ることをオススメします)

 

いくつか「改悪」点があるのですが、なんと言っても致命的「改悪」が「folder.jpg」が使えないこと。

今までこの機能を使って来なかった人には「何のこっちゃ?」という話かもしれませんが、これは本当に困った。

 

私の音楽ファイルは、ファイル数40,184 フォルダ数 2,731 総容量403GB

 

これが以下のような分類の11のフォルダに入っています。

もちろん、各フォルダが更に何回層にもなって総フォルダ数2731個になるわけです。

 

 

フォルダに画像が映っていますが、この画像を見れば、フォルダが簡単に識別できます。

一番最初の「B4」というのはビートルズのことで、私の1階層目の大分類フォルダで1アーチストで1個のフォルダを持っているのはビートルズとユーミンだけです。

 

例えば、この「B4」フォルダを開くとこうなります。

 

各アルバムのフォルダになり、アルバムジャケットが表示されています。

(「John Lennon」「Paul McCartney」のフォルダは更にその次にアルバムフォルダがあります)

 

この機能はWindows10のフォルダ表示オプションで以下のように設定すると表示できます。

 

そして、表に表示したい画像(例えばアルバムジャケット)を「folder.jpg」という名前で各フォルダに保存すればOK。

CDからPCにリッピングするたびにアルバムジャケット画像を探してきて「folder.jpg」にして保存しているのです。気づいてみれば、それを2731回繰り返してきたことになります。

(リッピングした時に自動で隠しファイルで作られる場合と作られない場合があり)

 

ところが、この機能がWindows11では無くなってしまったのです!

 

Windows11での表示がこちら。

このくらいの数のフォルダならいいですが、こうなってくると・・・

まだ、ビートルズだからこの程度の数ですが、もっとアルバム数が多いアーティストはゴロゴロいます。

アルバムジャケット無しでこの膨大なファイルの海を泳げっていうことですか?

私の2731回の苦労はどこへ・・・・?

 

これを「改悪」と言わずしてなんと言う!?

 

どうも、次のテスト版では復活する可能性もありそうですが、マイクロソフトさん、「改善」しなくてもいいから、早く元の状態に戻してください!