今週月曜日の「クラシック倶楽部」(NHKBS 月~金 午前5:00)はイ・ムジチでした。

 

プログラムの最初がモーツアルト「ディヴェルティメント ニ長調 K.136」
~2019年10月2日 サントリーホール 大ホール~

 

誰でも知ってるモーツアルトの名曲。

 

BGMのように聞き流していたのですが、「あれ、この曲、ヴィヴァルディ?」と錯覚してしまうぐらい、ヴィヴァルディな演奏のモーツアルトでした。

 

いや、これはこれでイタリアの青い空の超陽気なディベルティメントで楽しかったのですが、ちょっと驚きでした。同じ音符を弾いてるんですよね。

 

ここまで変わるものなのか。

 

この演奏は皆さんにお聴きいただくことはできないので、Youtubeでイ・ムジチの演奏を探してみました。

1984年のものです。Youtubeでは3つの楽章に分かれているので順番に。

 

 

 

短い曲なので、他の演奏もちょっと聴き比べをしてみましょう。

 

まずは、小澤征爾指揮 水戸室内管弦楽団(1990年)

この演奏が、私の頭の中で鳴っている「ディヴェルティメント」に一番近いです。

 

次は巨匠カラヤン指揮 ベルリン・フィル(1968年)

これを聴いて、またまたびっくり!

 

こういう演奏もあるんですね~。カラヤン先生がやってると、これがスタンダードになっちゃったりするのでしょうか?

 

Youtubeのコメントでは「さすがカラヤン」とか褒めてるのが多いですが、うーん・・・・

テヌートで押しまくる演奏は私にはちょっと気持ち悪い。

少なくとも、イ・ムジチのほうがはるかに良い。

 

もう一人聴いてみましょう。

リッカルド・ムーティ指揮 ウイーン・フィル(1991年)

淡々としたオーソドックスな演奏です。これも素晴らしい。今回聴いた中では一番好きかも。

とにかく元の曲自体が素晴らしいので、味付けをあまり濃くしないほうが美味しくいただけるのではないでしょうか。

 

ここまでそれぞれ個性的だと、「We Are The World」を思い出します。

1985年に「USA for Africa」のプロジェクトでできた曲です。

 

スティーヴィー・ワンダー、ボブ・ディラン、マイケル・ジャクソン、ブルース・スプリングスティーン等々、錚々たるメンバーがちょっとずつリードを取るわけですが、歌を聴いただけですぐに誰だかわかっちゃう凄さ。

 

でも、クラシック界も負けてないってことが今回のモーツアルトでわかりました。