今日の日経新聞に文化人類学者の上田紀行さんが「他人の目」と題してエッセーを書いています。

その中にこんなことが書いてありました。

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ある講演で「他人の目なんか気にせず、自分のやりたいことをのびのびやろう!」と呼びかけたら、ある青年が「他人の目を気にするななんて言葉を初めて聞きました」と言われた。

「中学生になってスマホを持つようになったら、学校から帰った後も同級生たちがうわさ話してるんです。あいつうぜーなとか、きもいな……とか。そしたら自分も何を言われてるんだろうって怖くなってしまって。それからずっと空気を読んで生きてきた気がします」

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・・・だそうです。

スマホのおかげで24時間つながってる。しかも自分が知らないところでもつながってる。

 

それほど、つながりたいですか? 

それほど不特定多数の人々とつながりたいですか?

 

これって「つながってる」んじゃなくて、がんじがらめに「縛られてる」「包囲されてる」んじゃないですか?

 

私には恐怖以外の何物でもないです。

 

誰か一人か二人とつながればいいんじゃないですか?

 

大勢の中で孤独を感じていたり、皆んなから攻撃されているより、離れ小島に独りでいるほうが幸せなんじゃない?