今月の日経新聞連載の「私の履歴書」は日本ユニセフ協会会長、赤松良子です。
最初、「知らない人だな~」と思ったのですが、「いや、待てよ。最近、この名前を見たぞ」と思って思い返してみると、つい最近読んだ本の中に出てきた名前だったからでした。
「津田梅子」著:大庭みな子
赤松さんは津田塾出身だったんですね。
津田塾から東大法学部に入り、労働省へ。
この連載の第7回に労働省に入ったときのことが書かれていますが、そこに出てくる藤田たき、森山真弓も津田塾出身。
この人達の女性の地位向上にかける情熱とパワーは本当にすごい!
その源流になったのが津田梅子です。
6歳(!)で岩倉使節団とともにアメリカへ留学。18歳で帰国後、日本の女子教育の興隆に邁進、明治33年(1900)、36歳で津田塾の前身である「女子英学塾」を設立してしまいます。
この人の馬力がとにかくすごい!
男女を問わず多くの実力ある人たちが彼女に援助の手を差し伸べるんです。これは、彼女の戦い方が、男と戦うのではなく、社会の掟と戦っているからでしょうね。
赤松さんの連載を読んでいると、津田梅子の再来ではないかと思ってしまいます。
男を「敵」としか思っていない人たち、女を「自分に従うべきもの」としか思っていない人たち(今はそんなにいないかな)に、この「私の履歴書」と「津田梅子」を読んでもらいたいと思います。