今日は、所沢市民文化会館 ミューズ アークホールに「宮田大&大萩康司デュオ・コンサートを聴きに行ってきました。
先月の鈴木大介のコンサートでチェロの生音に魅せられて、「チェロが聴きたい!」とコンサートを検索してみました。
生音のチェロが主役となると、相方がピアノの「チェロ・リサイタル」が最もオーソドックス。でもそれじゃちょっとつまらない。弦楽4重奏ではチェロが主役にはなりません。
なんと、そんな私のためのようなプログラムがあるではありませんか!
チェロは宮田大、デュオの相手がギターの大萩康司。この組み合わせなら文句なしです。
大萩康司はライブで聴いたことがあるので彼のギターの美しさは体感済み、生の宮田大は初めてです。
かなり席は埋まっていましたが、かろうじて後ろの方の席をゲット。
ここのホールには何回か来ていますが、川口のりりあホールに負けず劣らずキレイなホールです。座席の間隔がちょっと狭いのが残念。
本日のプログラム
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1.ジュ・トゥ・ヴ(サティ)
2.亡き王女のためのパヴァーヌ(ラヴェル)
3.チェロとギターのためのソナタ(ニャタリ)
4.タンティ・アンニ・プリマ(ピアソラ)
5.ブエノスアイレスの冬(ピアソラ)
6.ブエノスアイレスの夏(ピアソラ)
アンコール
1.オブリビオン(ピアソラ)
2.キャラバンの到着(ルグラン)
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主に「Travelogue」という二人のデュオアルバムからの選曲でしたが、1曲目の馴染みのあるやさしいメロディがチェロから流れてきた瞬間に、私の望みは叶えられました。
宮田大のチェロは、とことん美しい!
そして2曲目の「亡き王女のパヴァーヌ」。
私にとっては、この曲ならどんな組み合わせの演奏でも許してしまうほど好きな曲なのですが、大萩康司の編曲もすばらしい。ギター、チェロ、ともに美しい演奏でした。
3曲目は今回のプログラムで唯一のオリジナル(元々チェロとギターのために書かれた)曲だそうです。チェロとギターのための曲というのはほとんど無いんだそうです。たしかに、無さそうですね。作曲者のニャタリはブラジル人。たしかにサンバとかボサノバとかのブラジル音楽の香りがする音楽でした。
ブラジルではチェロのステータスが高いのでしょうか。
アントニオ・カルロス・ジョビンやジルベルト・ジルとかのコンサートでもチェロは弦楽グループの一員ではなく、ギターとかフルートとかと同等に活躍している映像がたくさんあります。
4曲目からはピアソラ・シリーズ。
ブエノスアイレス・シリーズは、ギターとチェロではちょっと物足りなかったかな。
でもアンコールの「オブリビオン」は素晴らしかった! 編曲はリュートのつのだたかし。なんと、本人が聴きに来ていたそうです。私からは遠くのほうの席で、おまけにマスクをしているので、はっきりとはわかりませんでしたが、ヘアースタイルで(笑)「たぶん、あの人」とわかりました。
ひたすら美しい宮田大のチェロと大萩康司のギターの響きを堪能しました。