イヤーワーム=earworm=耳の中の虫 → 「音楽が頭にこびりついて離れない」こと。

 

Gigazineの記事によると「『頭の中で延々リピートされる曲』が睡眠を妨げると判明」したんだそうです。

(この記事の中では「earwarm」と書かれていますが、「虫」ですから「earworm」の間違いですね)

 

アメリカの大学の研究調査で、「キャッチーで人気がありイヤーワームを誘発しやすい曲」としてテイラー・スウィフトの「Shake It Off」やカーリー・レイ・ジェプセンの「Call Me Maybe」、ジャーニーの「Don’t Stop Believin’」の3曲を採用。

 

さらにインストゥルメンタルのほうが、誘発しやすいそうです。

 

「Don't Stop Believin'」は知っていますが、他の2曲は聴いたことがなかったので聴いてみました。

 

Youtubeで聴いてみると・・・・・・「聴いたことがなかった」と思ったのは、単にタイトルを知らなかっただけであることが判明。何度も聴いていました。いや、知らずに耳に入っていたというほうが正確でしょうか。それくらいヒットしたってことでしょう。

 

たしかにキャッチーですね。

 

「音楽が頭にこびりついて離れない」というと、私の年代では「泳げたいやきくん」とか「めだかの兄妹」だとかがすぐに思い浮かびます。これが頭の中で鳴り出すとまさに「耳の中の虫」のようにうっとおしい! 

コマーシャルソングを作っている人たちは、まさにここを狙っているわけで、頭にこびりついてくれれば大成功というわけです。(山本直純はその方面でも天才でした。)

 

実は、今頻繁に私の頭の中で鳴っている音楽はジャズ・アンサンブルレッスンでやっている「The Joy Of Cooking」です。でも、いまのところうっとおしいどころか楽しく鳴っているので大丈夫ですが、「あそこが吹けない」というのが寝ても出てくるようになったら危険信号。

 

音楽のせいで眠れなくなることはありませんでしたが、実際、私は10年以上前に仕事のことで「同じことが頭の中でグルグル回っている状態」になり、不眠になった経験があります。その時は自分で認識していませんでしたが「鬱」にかかっていたんですね。「仕事を取るか、自分の健康を取るか」と悩んだ末、失業することを選びました。

 

幸運にも、その後今の仕事につながる仕事が得られて、私の人生でのいくつかの大きな決断の中で最も良い決断だったと思います。

 

ときには「逃げるが勝ち」ということもあります。

 

その仕事を辞めてからしばらくの間は、当時のオフィスがあった最寄り駅で降りるたびに気持ち悪くなったものでした。

 

本日の名盤

ジョニ・ミッチェル「Turblent Indigo」(1994)

01 Sunny Sunday
02 Sex Kills
03 How Do You Stop
04 Turbulent Indigo
05 Last Chance Lost
06 The Magdalene Laundries
07 Not to Blame
08 Borderline
09 Yvette in English
10 The Sire of Sorrow (Job's Sad Song)

 

「キャッチー」とはかなり遠いところにある音楽です。聴けば聴くほど深い味わいがしみてきます。ウェイン・ショーターのソプラノがいいですね。