先日のウインドアンサンブルの練習中、高音の「レ」の音を出すところで無意識にフルートの運指をやってしまってあわてました。

サックスの3オクターブ目はサイドキーの組み合わせで音を出しますが、フルートにはサイドキーのような仕組みはないので、指の組み合わせで出します。

 

フルートの「レ」はこんな感じ。左手の親指、中指、薬指、右手の小指を押さえます。

これをサックスでやったって、そりゃあ音は出ません。

 

余談ですが、この画像、ヤマハのサイトに「楽器解体全書」というのがあって、フルートのページには「吹き方」の中に「運指表」というのがあって、音符をクリックすると上にあるフルートのどのキーを押さえればいいかがわかるようになっています。この画像はそこで3オクターブ目の「レ」の音をクリックした状態です。

 

これ便利ですね~。

 

残念ながらサックス版はありませんでした。

 

サックスの教則本の巻末にはたいてい運指表が載っているのですが、これがわかりにくい!

サックスのキーを2次元の図で表すのって無理があるんですよね。

 

本題に戻ります。

1オクターブ目、2オクターブ目は基本的に「笛」の運指です。リコーダーやフルートでもほとんど変わりません。(若干違うところがあって、そこにまた落とし穴があったりはするのですが・・・)

ところが、3オクターブ目は「サックスの運指」として覚えるしかありません。しかし、今までカラオケで楽な中音域でばかり吹いていたので、高音部の運指を指がまだ覚えていないのです。

 

これは高音部に限らず、低音部、中音部で♯や♭が付いたときにも当てはまります。

 

「譜面の音符の一つ一つに対応する運指を「頭では」覚えていても、「指が」覚えていないのです。譜面に出て来たときに、とっさに指が反応できないと間に合いません。

 

「ド」から順番に書いてみます。(「ダブル♯」なんていうのは、ここでは論外とします)

 

「シ♯」=「ド」 ・・・ 「シ♯」はとっさに変換できませんね~。

「ド♯」=「レ♭」 ・・・ 「ド♯」はとても頻度が高いので大丈夫ですが、「レ♭」が出てくると戸惑います。

「レ♯」=「ミ♭」 ・・・ これはどちらもよくお目にかかるので大丈夫。

「ミ♯」=「ファ」 ・・・ これも「シ♯」と一緒で、「ファ♮」って書いてよ、って思っちゃいます。

「ファ♯」=「ソ♭」 ・・・ 「ソ♭」はよく間違えます。速いフレーズだと、つい「ソ♯」の指になったりします。

「ソ♯」=「ラ♭」 ・・・ 最近やっと「ラ♭」でも反応できるようになってきました。

「ラ♯」=「シ♭」 ・・・ 「ラ♯」は最近反応できるようにはなってきたのですが、bisキーを使うか、替え指を使うか、あらかじめ譜面に書き込んでおかないと次の音のつながりによっては困ったことになります。

 

ジャズの譜面だと、あるときは「ファ♯」で書いてあり、あるときは「ソ♭」で書いてあったり、なんてのがざらにあるので困りもの。

 

スケール練習は、譜面を見ずにやる練習も大切ですが、逆に譜面を見て音符通りの指に慣れる練習も必要なのかもしれません。

 

本日の名盤

サド・ジョーンズ メル・ルイス オーケストラ 「Consummation」

01 Dedication
02 It Only Happens Every Time
03 Tiptoe
04 A Child Is Born
05 Us
06 Ahunk, Ahunk
07 Fingers
08 Consummation

 

「Back Bone」は入っていませんが、いいアルバムです。アレンジが美しい!