【青森】まるでここは極楽浄土か!?日本屈指の霊場「恐山菩提寺」であの世へ足を踏み入れる!③
引き続き日本三大霊山に数えられる「恐山菩提寺」をご紹介いたします(前回の記事はこちら)。
ここから奥の院不動明王へと続く参道です。
辺り一面から硫黄臭の香りがいたします。
「納骨塔」があります。
この中には人のお骨が納めらています。
辺りには草木も生えておりません。
結構アップダウンも激しい参道ですが、激しく呼吸をすると火山性ガス(亜硫酸ガス)を吸い込むことになります。
ごつごつとした岩場には「みたま石」が姿を表します。
みたま石とは本来は賽の河原信仰で積み上げられた石塔の1番上の石のことをいうそうです。
「無限地獄」です。
いつまでも続く地獄という意味の無限地獄。地獄道、畜生道、修羅道、餓鬼道、人道、天道を六道輪廻(りくどうりんね)と言いますが、仏教では何度も生まれ変わりながら人は修行を積むとの教えがあります。
お地蔵さんの周りで無数の風車がからからと回っています。
風車は幼子の霊をなぐさめるためにあるようです。
「大師堂」に着きました。
大師堂は子供や水子の霊を祀っている場所です。
「恐山 心と見ゆる湖を 囲める峰も 蓮華なりけり」
近代日本の詩人大町桂月の歌碑。宇曽利湖を囲む外輪山は、釜臥山、大尽山、小尽山、北国山、屏風山、剣の山、地蔵山、鶏頭山の八峰。 これら八峰の姿は蓮華八葉とも呼ばれ、この歌にそれが詠み込まれています。
大師説法の地という塔が建っています。
この恐山は862年、天台宗の慈覚大師円仁によって開山されたとされ、その慈覚大師が説法した地がここになります。
ここは現世の世だろうか。
宇曽利湖が見えてきました。
湖の北東部は霊場恐山の境内となっています。
本山栄一歌碑。
「人はみな それぞれ 悲しき 過去持ちて 賽の河原に 小石積みたり」
親より先に死んでしまった子供が、この世へ残して来た父母への供養のために、賽の河原で積み石をして塔を作る。それを天まで積み上げるとこの世に帰られるが、いつも地獄の鬼に見つかって崩されてしまうんです。
恐山を参拝していると胸が苦しくなります。今日はここでお仕舞です。
お次は「まるでここは極楽浄土か!?日本屈指の霊場「恐山菩提寺」であの世へ足を踏み入れる!④」をお届けするのでお楽しみに!
written by たみと(たー)