【投資】株は美人投票。「投機」と「投資」の明確な違い。

株式投資はよく「美人投票」だ。有名な経済学者であるケインズが新聞投票で美人を選ぶ方法に例えた言葉ですが、まさに私もこの言葉が当てはまると思います。

綺麗な女性に人気があるのは当たり前です。最近では「仮想通貨」や「AI」、「人工知能」ホットな話題ですよね。そういう銘柄ってどうしても美しく見えてしまうものです。逆に、昔からの重厚長大産業なんかの銘柄は地味であまり人気がありません。

ただ、よく勘違いされている方がいるのは、これからは"仮想通貨だ！"、"AIだ！"といってその企業の業績やビジネスモデルを理解しないまま「投機」を行っている方が多いのも事実です。

特に新規上場（IPO）なんかは若くて綺麗な女性が登場します。外見的にも非常に美しく投機家はこぞってその銘柄に投票します。女性はそのステージに上がるためにメイクや綺麗な衣装で覆われ、皆競うように投票します。しかし、そのステージが終わると次第にその女性の事は話題に上らなくなり、一部のコアなファンを除いては忘れ去られてしまいます。それが株式投資の世界。

最近は「仮想通貨」が専ら話題に上ることが多くなりました。ビットコインという言葉も世間に浸透し、皆さんの周りにも仮想通貨を買ってる人も多いと思いますが、なぜ、その「仮想通貨」を買っているのでしょうか。

なんとなく仮想通貨は儲かりそうだ。これが一番危ないです。つい先日「Zaifトークン」が暴騰→暴落しました。Zaifトークンは日本の仮想通貨取引所のテックビューロ株式会社が運営する仮想通貨取引で取引される仮想家で、投機家の間では以前から非常に注目を集めていました。

それが27日に暴騰しました。

ずっと0.3円～0.4円くらいで推移していたものが、27日の正午から一気に暴騰し、最高で2.4円まで上がりました。短期で5倍です。その後、同日の19時くらいに1.5円まで暴落。その後昨日の28日昼過ぎには0.6円前後まで戻っています。

なぜそのトークンを買ったのでしょう。為替なんかはその国の通貨事情やGDPや様々な指標から売買ができるので、その通貨は上に振れるだろうと予測できるのですが、Zaifトークンを買った方は、なんとなくこれからはトークンエコノミーの世界だから買っておけば間違いないなんて理由で買ってはいないでしょうか。

これは大きな失敗になります。もしかしたら一時的に大儲けするかもしれませんが、いずれ近い将来市場から退場を余儀なくされるでしょう。　

じゃああなた儲かっているのかという声が聞こえてきそうですよね。私も過去に大きな損失を出したことがあるので（記事はこちら）、もちろんトレードする日や月によって損益によってばらつきはあります。

ですが、トータルで見るとプラスになっています。

私のトレード法は基本的にはスイングトレードです。ファンダメンタルとテクニカルを組み合わせています。数日間からもって2週間単位で売買を繰り返します。カリスマ投資家の片山晃氏のトレード法に似ています（もちろん片山氏と比較するなんておこがましいレベルではあります）

証券ツール上で四季報は見れるので書籍自体は買いませんが、決算短信は可能な限りチェックします。P/L、B/L、C/S等の財務諸表は勿論のこと、その決算説明会資料などから銘柄のビジネスモデルを理解し、有望だと思った銘柄をトレードツールの"お気に入り"にどんどん放り込みます。（営業CFがマイナスのところは怖くて投資できないですね）

慣れてくるとその企業の株価が安いか高いかどうか分かってきます。だいたい私が買うのは時価総額が200億円くらいでEPSがしっかりと増額している株です。500億円以上の株は高いと思いますし、その銘柄が何倍にも化けるのは考えにくいですから。

逆にその企業のビジネスモデルが理解できないと投資はしません。（バイオ株などはあまり理解できないので私は投資はしていません）

お気に入りには常時100銘柄くらいを入れ（これ以外にも注目銘柄やテーマ株ごとに分類しています）、その日の値動きをザラ場が引けた後にチェックしています（地味な銘柄に隠れた有望株が眠ってるものです。）

そして、ここでテクニカル的に動きがある銘柄を選択し、買いを入れています。で、ここが重要ですが、短期的に天井を打ったと思われるタイミングで売り抜けます。（これが一番難しく、誰にも天井は分からないのでテクニカルで判断しています）

必ずファンダが先で、テクニカルが後です。最近そういう銘柄が女性よりも美しく見えてしまいます。もちろんその直々のテーマ株に注目し余力でトレードすることもありますが、まああまりうまく行きませんね（笑）

B.N.F.氏のようなトレードは私にはできないです。（久米宏さんとの対談に登場していましたが、今もまだトレードは続けているんでしょうか）

個人投資家の五味大輔氏もファンダに着目していると言っていました。筆頭株主のそーせい株が下がっていますが、五味氏はおそらく長期的に投資していると思われるので、短期的な下落と見ているのでしょう。

新たな個人投資家は誕生するのでしょうか。

如何でしょうか。私の周りにも株に興味があると言う友人はいますが、正直あまりお勧めはしないです。本当に株が値下がりすると、尋常じゃないくらい精神的に疲れますし、何もする気力が起きなくなります。それでもやりたいという方には止めませんが、必ず余力でやってくださいね。（最近友人が口座を開いたのですが、はやくも"塩漬け"になったようです）

面白い銘柄もいくつかあるので、また、機会がありましたらブログでも紹介させて頂きます（但し、自己判断でトレードしてくださいね）

written by たみと（たー）