七草粥 (菜食の必要) | 瑞霊に倣いて

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  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

 “昔から「なづな七草唐土の鳥が渡らぬさきに云々」と云ふ歌がある。これは唐土の鳥即ち外国の飛行機から毒ガスを投下するその時に、なづな七草を食べて居れば毒ガスにあたらぬと云ふ予言警告である。

 なづなと云ふのは冬青々としたもので、松葉でも葱でも皆薬となるものである。七草は七種の意である。(昭和七年一月)”

 

 “戦術も、だんだんあくどくなつて、近頃は又毒ガスを盛に使用するやうになつて来たが、日本のやうに菜食主義の国にあつては比較的その害は少ないので、日本人の皮膚は肉食国の欧米人に比して毒ガスに対する抵抗力は非常に強いのであるから、左程恐るるには足らぬのである。昔から正月の七日の行事に七草粥といふのがあつて「七草なづな、唐土の鳥が、日本の国へ渡らぬ先に……」と囃しながら七草をたたいて、それをもつて粥を作り一家が食する習慣があるが、是は一方食物の用意をせよとの神意であるけれど、又一方には菜食の必要を説かれたるもので、唐土の鳥が渡らぬ先、即ち外国の飛行機の襲来に備ふる為め、菜食して肉体的の抵抗力をつくつておけと云ふ事なのである。かうした非常時に際して、平常から菜食して居る人のより強さを十分知る事が出来るであらう。昭和七年十月”

 

(加藤明子編「出口王仁三郎玉言集 玉鏡」より)

           

・野菜の自給自足について

 

 “世界でイタリアに次ぐ野菜食民族である日本人は、一人一日当たり三〇〇グラム余りの野菜を食べている。もし、消費するすべての野菜を自給するとすれば、一人年間一〇〇キロの生産が必要である。これをまかなう野菜園は、春、夏、秋の三作を作った場合、一平方メートル当たり一〇キロの野菜が獲れるとして、約一〇平方メートルの畑が必要である。実際には間作や混作をしたり、短期にとれる野菜を入れるなど、工夫次第ではもっと狭い菜園でも自給することができる。コンクリート上の箱作りや蔓性野菜を垣根や樹木にはわすことでも補える。

 糧断のときいざ自給態勢といっても、生産に必要な道具や資材が潤滑に入手できることはまず考えられない。平素から趣味と実益を兼ねた一坪農園でも手掛けておけば基本的な農具は整えられよう。作る技も体験することができる。だが石油に依存する肥料や農薬はないものと考えねばならない。一昔前の野菜作りは、化学肥料も農薬も使わないで、うまや肥や堆肥などで立派な野菜を作っていた。その昔に立ち返った農法をよみがえらすことになる。”

(庭の一隅に宿根野菜)

 

(松井克己「糧断に生きる 自給自足生活読本」(富民協会)より)

 

*エドガー・ケイシーも、血液を浄化し免疫力を上げるために生野菜を、特にクレソン、セロリ、レタス、ニンジンを生で食べることを勧めています。中でもクレソンは血液浄化に効果があり、レタスは丸いものより立っているもの、緑の濃いものを選ぶように、そして、ゼラチンを多くとるようにとも言っています(ビタミンの吸収が高まり、内分泌腺を活性化する働きがあるのだそうです、私はよくスーパーで焼き鳥の「鳥皮」を買っています)。別に毒ガス云々ということではなく、普段から菜食を心掛け、免疫力を高めておくことは大切だと思います。

 

*エドガー・ケイシーは、血液がアルカリ傾向にあれば、完全な健康体であれば、ウィルスには感染しない、と語り、天然痘ですら、牛乳と生レタスを大量に摂っていれば感染しない、と言っています(もちろん牛乳が体質に合わないという方は無理して飲むべきではありません)。また、癌の主要な原因は、血液の劣化であるとも言っています。なお、現在新型肺炎の流行が拡大していますが、肺炎の治療としては、ケイシーはアップルブランデーの蒸気を吸入することを勧めています。カルバドスやニッカのVSOP(白)がアップルブランデーです(サントリーのVSOPの原料はリンゴではありません)。

 

*家庭での野菜の自給については、庭もベランダもない場合は、モヤシなどのスプラウトを栽培するという方法もあります。種子と洗面器さえあれば可能です。明代に宦官・鄭和が指揮した大艦隊は、船中でモヤシを栽培し、そのおかげで船員の誰も壊血病にならずに済んだと言われています。

 

*肥料についてですが、出口聖師は「酵素は天国の肥料」と言われ、酵素肥料の活用を勧められています。ちなみに、エドガー・ケイシーは、「鶏糞にまさる肥料はない」と語っています。もしニワトリを飼える環境であれば、それが一番です。