火の雨が降る | 瑞霊に倣いて

瑞霊に倣いて

  
  『霊界物語』が一組あれば、これを 種 にしてミロクの世は実現できる。 
                            (出口王仁三郎)  

 

―― 綾部の佐藤参議の話ですが、太平洋戦争の末期、大阪に焼夷弾が投下されていく様子を見て帰り、聖師さまに「お筆先通りの火の雨を見てきました」と申したところ『それは人間が降らしたのではないか、お筆先に示された火の雨とは、空気のはたらきが狂って電気がおこり、火花が散って火の雨が降る』とおっしゃって驚かれたそうですが、聖師さまのご教示についてもお伺いしたいと思います。

大国 大正八、九年頃に、「地上にガスが充満して呼吸困難になる時代がくる。だから聖師さまは『土を掘って顔をつっこんで、土の生気を吸わなければ助からない』と、おっしゃられているんだ」と、みんな話していました。私は「火の雨というのは、火山が噴火して、溶岩が飛んでくることですか」とお伺いすると、『いや、そんなものではない』とおっしゃったことを覚えています。第二次大本事件前に『戦争などもあるが、それよりどこもここもガスだらけになる。これは大変だよ。その時になってどうするか、という問題もあるんだけど、そんなことを今言ってもみんなにはわからんし、書かずにいるんだけど、結局、この問題で人類が悩むことになり、たくさんの人類が亡くなるようなこともおきるだろう。いずれ時期が来たら書いておきたい』とおっしゃったことがあります。事件後に、『日本は世界の神床だから、これの大掃除が始まる。その大掃除のきっかけが、学と智恵との戦いの正念場だ』とおっしゃったが、ひょっとしたら、立替えの正念場がまわってくるのは、こういう関係からくるのではないか、とこの頃よく考えるようになってきました。

伊藤 二代さまが、開祖さまからお聞きになった話をよくされていましたね。それは大変恐ろしいことで、開祖さまは、毛穴から血が吹き出す、という場面を見ておられたようです。二代さまはよくこのことを話しておられました。原爆などで、そんなことがあったのかどうかはわかりませんが、将来の事のようにおっしゃっておられた。

 

  (「おほもと」昭和45年11号 『地球に火の雨が降る 神示と公害問題座談会』より)