聴心記「心の炎」

聴心記「心の炎」

心理カウンセラーの日々の出来事や心理の話
そして,認知行動療法やweb研修セミナの話をしましょう

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GW連休が終わってから1週間。忙しい1週間でした。

写真はGW前に,栃木の方の相談を受ける際に,
いつもとは違うルートにチャレンジしたのですが,
そこで出くわした風景です。

とにかく,休み明けで相談の方も多かったし,
研修用の脳神経科学のテキストの改訂版を作る作業がGW中に終わらず,
忙しい時期に重なって,大変なことになっていました。
やむなくWEBセミナを1週間お休みさせていただきました。すみません。

さて,タイトルを【コラムのつなぎ目】から【認知行動療法のつなぎ目】に変えました。
気分一新ですね。

新しいテキストで,脳神経科学の研修が始まったのですが,
さっそく良い結果が出始めました。
うつ病の説明の際に,よく一般的なシナプスの構造が説明されます。
今回のテキストでは,単にシナプスの構造にとどまらず,
脳室間を流れている髄液そのものを説明して,
その中でシナプスがどんな風に機能しているのかを説明する形になっています。
流れとして,髄液を産出する脈絡叢から順に説明を加えています。
これが,とっても大きくシステマティックにとらえることができるんですね。
うつ状態が,よりよく解るようになりました。

さてさて,今日は聴心技法のWEBセミナを更新しました。ご覧下さい。
【aki.2013.5.13.mon.】
http://www.choushinkan.com/ws_semi.html

5月になりました。皐月です。
写真は,またまた青山聴心館の1Fエレベータ前です。
カウンセリングをお受けになる方は,ここから6Fに上がっていただきます。
カウンセリングルームは,エレベータのすぐ前です。

さて,安心のお話をしていました。
人生って言うのは,体験の連続だといえます。
全く同じ体験でも,実は何かがどこかで違っています。
例えば,通勤や通学の道や電車・バスを考えてみて下さい。
全く同じコースをたどっていても,毎日何かが違うのです。
それを,細かくセンスしていくこと,それが体験と言うことなのです。

宗教的な意味ではないのですが,
天の配剤があるとすれば,
いつも違うことを起こそうとしている,
あえて,こちらの想定外のことがおこるように仕組んでいる,
そんな感じがするのです。

ですから,すぐ先の「ある時点」のことを不安に感じることよりも,
「その時点」で,何が起こっていて,何が今までと違っていて,
そこで,どんな風に感じるか,敏感になる必要があるように思うのです。

常に同じではないことが起こっている,
それを我々がどんな風に感じるか,
それが体験することであり,
それにどう反応するか,
それが人生を創造することにつながるといえます。

不安という煙幕を張って,
自分でいろいろなことから隔離してしまうのは,
実は簡単なことです。
でも,何も体験できない。
不安に感じている間は,不安一色なのです。
そろそろ,煙幕の外に出てみませんか?

今日のWEBセミナは,認知行動療法セミナです。
ご覧下さい。 【aki. 2013.5.1.wed】
http://www.choushinkan.com/ws_semi.html


GW中の平日です。カウンセリングのご予約があって出勤。
聴心館自体はGW開けまで休館です。
カウンセリングルームの廊下で写真を1枚。
「ホテルのフロアみたい」とカウンセリングに来た方から,よく言われます。

さて,「安心のお話」の続きを聴きたいと言われたので,
今日,ちょっとだけ続きを書きます。

「まわりの諸条件が整わないと安心できない」。
これが普通の人の考え方です。
これでは,「環境の奴隷になってしまう」というのが前回のお話でした。

たとえば,明日レポートを提出しなければならない,
それが今後の自分の仕事や進路を左右する大事なレポート,としましょう。
あるいは,明日までに10万円を払わなければならない,としましょう。
どちらの例でも構いません。
ご自分で切実に考えられるもので,考えてみて下さい。

レポートやお金を余裕で用意できるのであれば,まずは安心ですね。
あるいは,必死で頑張れば明日までに用意ができるというのであれば,
その用意の間は大変ですが,心は安心です。

では,そうできないときはどうなるか。
当然,誰でも,安心どころではないでしょう。
このとき,現在から締切までの時間しか考えていないのです。
その間に用意の形ができれば安心,できなければ不安となるのですね。

用意ができないことを前提に,その後を考えてみるのです。
当然,用意ができませんから,相手の人に迷惑をかけたりします。
場合によっては,嫌な思いや嫌な言葉を体験しなければなりません。
この感情が,安心を阻害するものになるのです。

この感情を感じないために,我々は必死になるという側面もあります。
これは,良い意味での効果。
でも,実際に間に合わないときに,この感情を極端に意識しすぎて,
自分を見失ってしまっては何にもなりません。

もちろん,努力しない無責任を勧めているのではありません。
でも,頑張ってもどうしようもないとき,
追い詰められて不安になることはないのです。
居直る訳でもありません。
用意できなかった状態を,どうフォローするかを考える。
そのアイデアが出れば,不安は襲ってこなくなるのです。

そろそろ,意図がご理解いただけるでしょうか。
不安が襲ってくることが困るのです。
そこで,どんなときでも安心冷静の柱を立ててしまうのです。
不安の津波に耐えうる防波堤を作るのではなく,
不安の津波が襲ってこなくなるようにするのです。
最悪の未来までも想定して,考えておく。
そうすれば,最悪が来ても不安にならない。

さらに言えば,どんな最悪の事態も,
我々にとっては,経験と言うことなのです。
その経験で命を落としてしまうこともありますが,
それは運命と言うしかない。
不安を感じて,今起きていることを経験するのを見失ってしまうのです。
恐れるのではなく,これってどんな感じなのかを味わうことが経験なのです。
これについては,また別の機会にしましょう。

WEBセミナ,今日は精神医学セミナです。【aki.2013.4.30.tue】
http://www.choushinkan.com/ws_semi.html






今日は昭和の日。昭和のころの天皇誕生日でしたね。
写真は,青山聴心館のカウンセリングルームの建物です。

GW中に仕事に来ていました。
車で来たのですが,道路も空いているし,快適でした。
結構,GWの穴場は都内かもしれません。
でも,表参道あたりは混んでたかな?

さて,お休みでも逆に,学習意欲満々の人がいるかもしれないので,
WEBセミナを更新しておきましょう。【aki.2013.4.29.mon】
http://www.choushinkan.com/ws_semi.html




ゴールデンウィークも間近の水曜日です。
写真は,黄昏時の高層ビル。
事務所で夜景を撮った窓とは別の窓から撮りました。
高層ビルの中にちらほら照明がついていますね。

カウンセリングでお話をうかがっていて,
あるいは,研修生のロールプレイでの話を聴いていて,
よく感じることがあります。

みなさん勘違いしていることが多いなと。
安心して穏やかでいられるのは,ストレスがない,安心できる状況があるからだと。
逆に言うと,ストレスがあって安心できる環境にないから,安心できないと。
でも,これだと,環境というご主人様のしもべになっていることになります。

ストレスのある状況,安心できない状況の中で,
いかに穏やかさを保てるか,安心できるかということです。
つまり,考え方を変える,あるいは,感受性のスイッチの入れ方を変える
そんなことが大切なんですね。

おっと,続きを書こうとするとかなり長くなるので,今日はここでストップ。
さて,WEBセミナは,認知行動療法セミナです。ご覧下さい。
http://www.choushinkan.com/ws_semi.html
【aki.2013.4.24.wed】


火曜日です。
写真は,うちのビルの入り口の写真。上の方のイタリア国旗の看板と,黄色い中華料理屋さんの看板が目印です。外苑前の1b出口からでも,遠目によーく見えます。おいでいただくクライエントさんの目印にしてもらっています。

さて,看板・・・・広告ときて,今日はおもしろいことがありました。
毎月,仙台の医療系の月刊誌に,連載のようにして広告を出しています。
「認知行動療法」を話題にしたり,いろいろです。

来月号で,「うつ」のメカニズムのさわりを解説したのですが,
仙台市のしかるべき所から,表現を検討してくれとのお話が,出版業者を通じてきました。
なんと,世界中の多くの学者が20世紀後半から,
「うつ」のメカニズムとして認めているオーソドックスな内容を,
「必ずそうなる」とは限らないから,別の表現の方が良いのではと,
ご提案いただいたのです。

専門の学会が認めている内容を,
しかるべき公共機関が,「万が一そうでないと困る」からと言うのですね。
思わず,不思議な国だなと思ってしまいました。

敢えて問題にするようなことではなかったので,軟らかい表現に替えました。
何人もの専門家が一生をかけて出した研究成果が,
公共機関の担当者によって,修正されるというのは,なんか不思議ですよね。

そういえば,うつの認知行動療法は,精神科の医師が実施すると,
健康保険の点数として認められています。キャリアの浅い医師でも。
それだけの実証性があると言うことです。

でも,何十年のベテランの,熟知したカウンセラーが認知行動療法を実施した場合
より確実な成果が上がるのですが,
それでも,治るという表現は,医師法的に見て許されない。
これも,不思議ですね。

今日は不思議不思議なお話でした。

きょうのWEBセミナは,精神医学のお話。ご覧下さい。
http://www.choushinkan.com/ws_semi.html
【aki.2013.4.23.tue】




新しい週になりました。今週もガンバ。
写真は,事務所のあるビルの正面写真です。

さて,先週の最後はちょっと堅い話で,うつのことを話しました。
うつというと,いつも思い出してしまうことがあります。

うつになった本人の考え方も大切なんですが,
周りで話を聴く人が,聴き方のこつさえ知っていれば,
こんなにうつがひどくならないのに。

という訳で,聴心館でもセミナ講座を現実に開いています。
WEBセミナじゃなくて,実際に通うタイプです。
通うと言っても,一日完結ですが・・・・。
興味のある方は来て下さい。
直接申し込んで定価で来るよりも,クーポンサイトを使うとお得です。

なんていって,広告するつもりで書いたのではないのですが・・・・。
路上で血を吐いて倒れている人を見たら,
助けますよね。最悪でも,無関心に通り過ぎるだけです。

血を吐いて倒れている人を,さらになぐったりけったりする。
うつの人が職場や学校で直面しているのは,そんな状態です。
言葉が,暴力のように飛び交っています。
なんとかしたい。
そんな思いで,日々カウンセリングを続けています。

うつで困っている人は,来て下さい。メールでもOKですよ。
そして,周りの人は,話しの聴き方を覚えて下さい。
いつでも,お教えします。

さて,WEBセミナですが,今日は聴心技法のセミナです。
http://www.choushinkan.com/ws_semi.html
【aki.2013.4.22.mon】




ちょっとマジに,今日はうつの話をしましょう。
写真はうちの隣のビルと,青山通りを挟んだ向かいのビルです。


精神医学の面から「うつ病」をとらえると,「DSM-IV-TR」という診断基準からは,「2週間気持ちが沈み続けること」が一番メインの要件になります。このほかに,詳細を規定するものがあるのですが,メインの要件からも解るように,「うつ」の症状が規定されているのに対して原因に関することには触れていません。

これを脳神経科学的に見た場合,セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質を扱うそれぞれの神経細胞(ニューロン)があるのですが,そのニューロンから情報伝達の際に放出される神経伝達物質,この場合はセロトニンやノルアドレナリンですが,その放出量が減少して,非常に少なくなると,うつ症状を呈してくることが解っています。しかしながら,なぜ神経伝達物質の放出量が減ってくるのかの原因は,まだはっきりと突き止められてはいません。

原因がはっきりしないということは,これに対する薬も,原因に有効に作用する薬という見地から開発されたものではないということになります。いわゆる,症状を緩和させるための薬ということです。当然,これを長年服用しても,うつが完治するという訳ではないことになります。抗うつ薬はけっこう副作用があるのですが,その割に効き目が薄いというのはちょっと寂しいことですよね。

私たちは,こうしたうつの状況を,悪循環のメカニズムとしてとらえていきます。ストレスを感じて否定的な思いが気持ちを落ち込ませます。また,幼少時から気づかれた本人の自分自身への認識が信念を形成しています。「自分は能力が低い」とか「人から嫌われるタイプだ」といった信念です。この信念が,落ち込んだ気持ちをうつ病へと進ませてしまうのです。

つまり,本人のストレス認識や否定的な信念が,時間をかけて,セロトニンやノルアドレナリンなどの減少した脳内状況を形成する訳です。ということは,ストレス認識や否定的な信念を肯定的に変えて,時間をある程度かけ,別の脳内状況が再形成できれば,うつが解消できると言うことになります。しかも,薬を使わずに。

これに挑んでいるのが,認知行動療法ということなのです。実際に,効果の程は多くの学者によって証明されています。当然,副作用もありません。うつに悩む方,薬の副作用に悩む多くの方に,この事実を何とかして伝えたいと思います。確実に改善させるのだということを。

さて,今日はWEBセミナはお休みです。次回は来週月曜日です。しばらくお待ちを・・・・。
http://www.choushinkan.com








 今日は木曜日。といってるそばから金曜日になりそうな時間帯です。
写真は,事務所の前の歩道橋から,青山通りを赤坂に向かって撮ってみました。ちょっとぶれたかな?

 ここのところ,1週間が早い早い。特に,WEBセミナを書くようになったら,月曜日は聴心技法,火曜日は精神医学,水曜には認知行動療法,木曜は「心の炎」ということで,月曜から木曜までがあっという間です。

 そんな訳で,ここんところ,リアルタイムでテレビも見てないな(DVDに録画したのは見てますが・・・・)。以前だと,今日は「相棒」のある日だとか,「歴史ヒストリア」だとか,よく覚えていたんですけどね。今はさっぱり解りません。日曜日ならわかりますよ。「サンデーモーニング」に始まって,「ぶらり途中下車の旅」,「噂の東京マガジン」。そうだ「がっちりマンデー」なんてのもありましたよね。「サザエさん」もそうだし,「夢の扉+」とか,「情熱大陸」とか,「ソロモン流」,「Mr.サンデー」,「日曜洋画劇場」,最近だと「空飛ぶ広報室」なんかやってますね。日曜だけはいっぱい出てくるな・・・・。

 「サザエさん症候群」を思い出しちゃいました。日曜夜に「サザエさん」のテーマソングが聞こえてくると,月曜の出勤を思い出して,気が重くなると言うやつ。みなさん大丈夫ですか? ひとつだけ参考に。歌が聞こえてきて気が重くなっても良いのですよ。それは反応だから。問題はそれを引きずってしまうことの方です。次の瞬間,気が重いことは手放して,何か良いこと考えましょう。次の週末のことでも良いし,明日のお昼に何食べようか・・・・でもいい。行き帰りの電車で時々見かける素敵な人のことを思い出してもいいし,もちろん,仕事がおもしろく感じられるならそのことでも良いですよ。仕事はおもしろいけど,上司や同僚に嫌なやつがいて気が重いと言うこともありますからね。「何かいいことある」そう考えましょう。根拠はなくてもいいから。

さて,今日のWEBセミナは心の炎も2回目です。ご覧下さい。
http://www.choushinkan.com/ws_semi.html
【aki.2013.4.18.thu】








今日もまた,新しいクライエントさんがお見えになりました。


カウンセリングに新しい方がお見えになる。
これもひとつの出会いの場かなと思います。
合コンのような出会いではありませんよ。
一期一会,一つ一つの出会いだと思っています。

苦しい気持ちをはき出して,ほっとしてお帰りになる方がいます。
苦しい症状をなんとか治したいと思って,何度も通ってこられる方もいます。
すべてが出会いですね。
ひとりひとりの方のこれからの人生が,素敵なものになることを願わずにはいられません。

さて,WEBセミナのほうも,今日は認知行動療法の2回目です。ご覧下さい。
http://www.choushinkan.com/ws_semi.html/
【aki.2013.4.17.wed】