いつの間にかすっかり秋めいてまいりました。世の中何が起きようと季節はしっかりまわってくるのですね。山では遅かった秋に待ち焦がれたようにトンボが飛び回っていなす。
先日新聞に、「アカトンボはなぜ赤い」という内容の記事が載っていました。
多くのアカトンボは、オスが成熟すると体の色が黄色から赤色に代わる。メスは生涯を通して体色が黄色のままだそうだ。
実験で還元剤であるビタミンCを未成熟のオスとメスに注射したところ、いずれも成熟したオスのように真っ赤になったという。
オスだけが赤くなるのは、オス同士の縄張り争いやメスへのアピールと考えられていたが、日向で縄張り争いをするオスは、赤い色素の抗酸化作用を生かし、紫外線による酸化ストレスを軽減する別の役目を持っているのではないかと推測されているようだ。
果物や野菜も紫外線から身を守るためにいろいろな抗酸化作用のある還元剤を作り出している。
紫外線から身を守るようにして育った秋の実りを、積極的に口にするのはヒトの知恵なのでしょうか。