2008/03/30

 残すところあと1日で3月も終わり4月になっていよいよ本格的な春を迎えます。皆様いかがお過ごしですか。このところ暖かい日が続いていましたが、今日は久々にどんよりとした寒い日曜日になってしまいました。近くの播磨坂の桜を見に行きましたが、桜は満開なのに、残念ながらなにか天候のせいか力強い春の訪れを感じることができませんでした。
 さて春の訪れといえば、英科学誌ネイチャーに名大の吉村崇先生の大変興味ある研究が載っています。
動物が春の訪れを感じ、生殖のために体を変化させるきっかけとなる遺伝子をウズラから発見したとの事です。
 一日6時間しか光が当たらない状態でウズラを飼育し、その後光を当てる時間を20時間に延ばして「春が来た」とウズラに思わせて、その後で脳で働く遺伝子を調べたところ、光の照射時間が長くなると、まず脳にある下垂体から甲状腺刺激ホルモン(TSH)が大量に放出し、それをきっかけに約200個の遺伝子が次々に働いて、精巣の発達などを促すことが分かったとのことです。
人間も動物でありやはり季節を感じ取り、ホルモンが影響を受けると考えられます。
 また気温が高くなると自律神経の内の副交感神経が活発となり脳内の神経細胞はドーパミンやアセチルコリン、セロトニンなどの神経伝達物質を放出しますが、このドーパミンは幸せな気分を作る快感ホルモンと言われています。
春になって暖かくなると人間も体の内側から衣替えするのでしょうか。

 皆様、4月になったら積極的に外出し日光にあたりましょう!。
しかしこの季節の変わり目は色々な面で不安定になりやすいと思われますが、医学的に自分を見つめる良いチャンスなのではないでしょうか。

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