2008/05/22

先日、三浦海岸のシーボニアでボートに乗ってきました。日常の診療を離れて思い切り海を満喫してきました。居心地の良い仲間と一緒の時間を過ごし、アルコールも入って少し気持ちの切り替えができたと思います。まさにストレス解消でした。

 さて、私たちのクリニックでは、ストレスが歯や口腔組織や顎ににどの様に関わってくるのかを自律神経の活性化や、そのバランスを検査しながら日常の診療を進めております。近年、原因の特定できない歯や口腔の不快症状を訴える患者さんが大変増えているからです。
 実は、歯や舌や顎は生理学的にストレスの発散の場になっているのであります。
 複雑な文明社会では人はストレスと共に生きていると思います。 
H.Selyeは「老化は過去におけるストレスの蓄積であり、ストレスが長く続くと身体は疲弊し、寿命は短縮する。」とも述べています。
 実は、人は長い進化の過程で他の動物にはない「理性」を得た代わりに、「ストレス」を授かってしまったのであります。
この「理性」が人間の感情を表現する「本能」をコントロールしているということが、ストレスの最大の原因でしょう。
 私は、人は悲しい時やつらい時には、自らの心を不自然ににコントロールしないで心のままに思いっきり泣くということが大切なのだと考えます。。
泣くということは、ストレス状態にある脳(交感神経緊張状態)を一時的にリセットさせて、副交感神経の状態に変換させると考えられるのであります。
 科学的にも、涙の成分を分析すると、涙には副腎皮質から分泌されるストレスホルモンである「コーチゾール」の生産・分泌を促す副腎皮質刺激ホルモン「ACTH」が含まれているという事がわかっています。
このことからも、悲しいときやつらい時には、思いっきり涙を流す事はとても意味があるという事が分かるかと思います。
 感情を不自然に処理すると,人間のCPUである視床下部は自律神経のコントロールを失ってしまいます。

 したがってここで私の結論です。
何事においても、やはり人は自らの感情(心)に逆らわないないで心のままに行動するほうが良いのではないでしょうか。
・・・でもこれって、本当に難しいですよね・・・
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