竹富島 種子取祭 ~ 七日目 舞台の芸能 演目6~10番 ~
はいさーい、こうたろうやいびーん
竹富島の種子取祭 玻座間村(保存会ほかも含む)の舞台の芸能 の続きデス
NPO法人たきどぅん発行の 「竹富島文庫1 種子取祭」 に掲載されている演目については、そちら
から引用させていただきます (紫色の文字)
演目6番 八重山上り口説(やいやまぬぶいくどぅち)
演者 玻座間村(はざまむら)西集落女子
残念ながら、解説が掲載されていません
沖縄本島の舞踊曲に 「上り口説」 という有名な曲があるのですが、メロディーがこれと同じトコロを見
ると、八重山風にアレンジされたものでしょうかね
きりっとした表情に、きびきびとした動きがイイ感じでした
上り口説・・・薩摩に支配された時代の琉球王朝 薩摩上りを命じられた首里士族の心情と、首里か
ら那覇、奄美大島から鹿児島までの船旅の情景を描写したもので、航海の安全を祈る気持ちが込めら
れている
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なぜか?写真が撮れませんでしたので、舞台裏での様子をチラッと
演目7番 組頭(フンガシャ) 演者 保存会(東・西集落男子)
琉球王朝時代には、村の中に小さな組織として フン (組) があった。 「組」 の実態はわからな
いが、江戸時代本土の五人組のようなものであったと思われる。 この狂言で、一番組組頭と言ってる
ことから判断すると、村を一番組・二番組・三番組というように分けており、その小グループを 「フン」
と呼び、責任者を フンガシャ(組頭) と呼んでいたようである。
この狂言は、組頭が登場して 「先に、鍛冶をして農具を整えたので、今日はススキなどを取り除い
て、畑の整地をする」 と述べる。 その後、組頭を助勢する者と、若者を呼び出し、歌い踊りながら農
作業をして退場する。
「組頭」 の面白いところは、農作業を終えた後、他の者よりも自分の方が良く働いたと、それぞれが
自慢するところであり、そのセリフにどれだけ個性を出せるかという点にある。
また、玻座間村が種子取祭で奉納する狂言には一貫性があり、鍛冶で農具を整え(鍛冶工)、荒れ
地の開墾(組頭)、種子蒔き(世持)、収穫(世曳き) という4つの狂言で、一年間の理想的な農作業
の過程を演じている。
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演目8番 簓銭太鼓(ササラジンダイク)
演者 玻座間村(はざまむら)西集落女子
簓(ササラ)とは、竹の先を細かく割って束ねたもので、擦り合わせて音を出す民族楽器であるが、こ
の踊りでは二つの竹を擦り合わせるようにして音を出す。 八人の踊り手が、銭太鼓(ジンダイク)・簓
(ササラ)・銭引き(ジンビキ)・銭棒(ジンボー) という外来の民族楽器を竹富流に使用する珍しい踊り
である。 本土でも、簓(ササラ)は田楽・説経・歌祭文などで使用される楽器であり、それが竹富島に
も伝わったのであろう。
しかし、銭棒は独特な楽器であり、西角井正大(にしつのい まさひろ)氏は、 「銭音を楽器に加える
というのは、竹富島独自の工夫のように思えるが、よく考えてみると、単に音楽的な効果を増すだけで
なく、経済的に豊かになることを祈願する呪術的な意味合いが考えられていたのではないか」 と述べ
ている。
この踊りは、「タノリャー」 や 「八人踊り」「マミドー」 などと同じく、種子取祭の踊りとして創られた
もので、種子蒔きがテーマの種子らしい歌詞であり、「種子取のお祝い、種子下しのお願い、南鐐種
子を蒔き入り、黄金種子を蒔き入り、育った苗は犬の毛並のように生えそろい、猫の毛並のように生え
揃い」 と歌う。 メロディーは 「古見の浦節」 「橋ゆば節」 のニ曲構成である。
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演目9番 仲良田 演者 山森舞
こちらも、解説はありません
いただいたプログラムには、演者として 「山森舞」 と書かれていますが、さて、どういう意味なのか?
例えば、山森舞踊研究所 の略なのか?
今後の宿題っすね
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演目10番 世持(ユームチ) 演者 保存会(東・西集落男子)
種子蒔きの狂言には、玻座間村と仲筋村のものがあるが、種子蒔きに先立って唱える飾り口(カザ
ングチ:祝詞)に違いがあるものの、ほぼ同じ内容の狂言である。
同じ内容の狂言を二つの村が繰り返して奉納するのは、それだけ重要な狂言とされていることを物
語るとともに、かつては玻座間村と仲筋村の種子取が別々に行われていたことを示唆するものである。
この 「世持」 は、最初に、玻座間村の責任者(世持)が登場し、「畑を耕しておいたところ、恵みの
雨が降ったので、最初に私の畑の種子を蒔き、続いてみんなの畑の種子を蒔こうと思う」 と述べて、
村の若者たちを呼び出す。
畑に到着すると、種子蒔きにあたっての飾り口を唱え、続いて、歌いながら種子蒔きをする。 そし
て、蒔き終わった一行は、オナリ神の待つ我が家へと歌い踊りながら退場する。
上の写真は、最後の歌い踊りながら退場する場面です
狂言は、ストーリーがあるため、ついつい見入ってる間に終わってしまうんすよね
で、その結果、写真も少なくなる・・・というおいらの撮影秘話がありマス
え? 単なる言い訳? どっきwwwん
まだまだ続きまくりマスが、本日はこれまでっす
おいらのブログはコメントが命です
記事に関係のあるなしなんて言いませんので、一言くださいましー