笑った話をメインで書こうとは思うものの、今日はちょっと心に突き刺さった人物について..
第一次大戦後の話になかなかいけないのだけど(。-∀-)
第一次大戦後の話になんとしてでも繋げる!笑
ということで、本日の主役♡
第一次大戦当時のロシア帝国の皇后アレクサンドラ。
ヘッセン大公ルートヴィヒ4世とイギリスのヴィクトリア女王の次女アリスの間の四女ヴィクトリア・アリックスとして生まれる。
6歳から12歳まで祖母ヴィクトリア女王に育てられたから、ドイツ人というよりイギリス人…ってかんじらしく。
当然、ロシア語は苦手。
そんなアレクサンドラが恋に落ちた相手が、当時のロシア皇太子ニコライ。
一気に婚約へ・・・のはずが。
ものすごく宗教にまじめだったアレクサンドラ。
ロシア正教じゃないとロシア皇室は結婚が認められないということで、泣く泣くニコライとの婚約をとりやめる。
その後、意気消沈しすぎて、久しぶりにニコライと再会した時には驚くほどやつれていたと。
(ニコライの日記から)
そこへ登場したのが育ての親ヴィクトリア。
宗教の違いがなんぼのもんじゃい!とアレクサンドラを励まし、アレクサンドラもついに決意。
(さすがローマ教皇に啖呵をきって新しい宗派をさっさと作っちゃったヘンリ8世の子孫ですよ笑)
そんなアレクサンドラ。
マリーアントワネットはあれほどまでの存在感を放つのに対して、日本ではアレクサンドラはほとんど知られてない…ように思うのだけど、最後が似てるからか、なんとなく似たものを感じてしまう。
まぁマリーアントワネットは結局ベルばら・・笑
それに、悲劇性を扱うにしても、やっぱり200年前と100年前だと違うよね。
(なんか…日本史もそうだと思うんだけど、20世紀ってほんとまだちゃんと描かれてない。
歴史番組も、戦国時代前後か幕末ばっかり。日本にはその2つしか存在しないんか!って突っ込みたくなるくらい笑
そろそろ20世紀前半については、一般的なテーマとして構築していくべきなんじゃないかと思うのだけど…難しいのはわかるけど、むしろそこからが重要だし)
前皇帝アレクサンドル3世の急逝により、心の準備をするまもなく皇后になり、娘はたくさん産まれたのに男子は病弱なアレクセイのみ。
アレクセイが気がかりすぎて社交パーティーでもただただ暗く、あげくラスプーチンなる、世界史でも稀にみる謎過ぎる人物にはまってしまう。
ラスプーチンって本当に謎らしいんだけど

写真からしてただごとではない♡笑
まさに今日授業で扱ったときにこの写真を提示したら、生徒もこれはヤバい!!って騒然。
絵じゃなくて写真で残っててここまでざわつかせるこの存在感に嫉妬笑
(調べてもほんとに化け物みたいにしか描かれてない。前回取り上げた匈奴の冒頓単于みたいなんではなく、魔術師というか呪い師というか、得体の知れないかんじ。後世に貶められたのかもしれないけど、この写真から察するに、やっぱり只者ではないんじゃないかと思ってしまう・・漫画のキャラクターみたい)
何かしらのパワーを持ってたのかもしれないよね、実際。
(イエスに関してもそういう見方があるようで、これだけの人類がいたら、何かしらの癒しパワーを持ってる人っていてもおかしくない・・とか言ってると、宗教にはまりやすい人と思われちゃうかな笑 まぁ人心掌握術に長けていたのでしょう)
実際、アレクサンドラがラスプーチンにはまったのも、お医者に匙を投げられたアレクセイの病気が和らいだからということで。
母心として、病気の子どもを改善してくれるひとって、神様にみえるんじゃないかな。
実際アレクサンドラの日記にも、神が私のもとに遣わしてくれた~みたいなことが書いてある。
どうもその病気はアレクサンドラの血筋からきてるみたいで、その後ろめたさというか、そんなのも関係してるのかもしれない。
第一次大戦が始まってからは、娘とともに看護師の資格をとって、戦地の病院で看護師として兵士の世話をして…
一方で内政面ではラスプーチンの言いなりになって、政治はめちゃめちゃ。
そのラスプーチンも結局殺されるけど、その最後がまたラスプーチンの化け物っぷりをあらわす最たるもの!
何者だったんだろうラスプーチン・・気になるーーーーーーー気になりすぎる。
そんな状態のロシア帝国。まぁ末期だよね。
第一次大戦中に革命が起こり、
(興味があればこちらを↓)
https://ameblo.jp/choudaikoukaijidai/entry-12313003127.html
皇帝一家は幽閉。
ロシアは状況がどんどん変わり、労働者独裁による社会主義国家設立を目指すレーニンの時代へ。
最終的には、皇帝一家がイギリスに救出されることを恐れたとされる勢力によって、皇帝一家は射殺…というか惨殺される。
ロシア帝国の復活をなんとしてでも阻止するためという。
毎日欠かさず書いていたアレクサンドラの日記もその前日に唐突に終わる。
終わる前日の内容は、三時間ごとの子どもたちの体温…
アレクサンドラはいかにしてロシアの母となるか、そして家族のことを常に考えていた。
マリーアントワネットも最後は同じような状況だった。
アレクサンドラもマリーアントワネットも、最後は国民の手で処刑されるけど、不幸だったかどうかは本人にしかわからず、他人には判断できない。
(子どもが殺されたのは大不幸だろうけど…)
時代の流れには権力者であっても逆らえないもので、そのなかでいかに自分の道をみつけて生きるかなんだろうなと。
権力者であろうとなかろうと、それができれば案外幸せなのかもしれない。それが見つかる人のほうが少数だと思うし。
だから、アレクサンドラの人生をたどって泣けたのは、悲しいからというよりも、なんだろう・・子どもの母として、ロシアの母としての強さを感じてなのかな。にじみ出てる優しさかもしれない。
第一次大戦中に300年続いたロマノフ王朝のロシア帝国は滅び、戦後にはドイツ帝国、オスマン帝国も、オーストリア帝国も次々に滅びる。
第一次大戦は帝国主義のぶつかり合いであって、べつに帝国を滅ぼすための戦争じゃあなかった。
それにもかかわらず、振り返ると、ヨーロッパの古い体制の典型である帝国がすべてなくなるという…
そのような時代の大きなうねりのなかで、アレクサンドラという人物も生き抜きそして殺された。
古いヨーロッパは、第一次世界大戦とともに崩れ去る。
その後にやってくるのは…
社会主義大国ソ連と、資本主義大国アメリカ
という二つの新生国家。
歴史や文化にもとづかない、理念の時代のはじまりとなるのです。
いまは、その理念の時代の成れの果て。
…あーー真面目に語ってしまった(°Д°)けど、ここは授業でも真面目に語ってしまいました。
アレクサンドラのおかげで、難しいロシア革命のくだりが違うサイドから見られて新鮮でした♡
ラスプーチン以外(。-∀-)
政治家への提言♡
使命感をもって生き抜いていますか?