第一次世界大戦の話をダイナミックにしてみたいと思います笑

 

ダイナミックにとは、自分の首を絞めるだけかもしれない件笑

 

質問。

 

第一次世界大戦・第二次世界大戦で、ともに絶妙な動きをした国はどこでしょう。

 

(って質問が雑すぎてゴメンナサイ笑 生徒からも、聞き方が雑すぎて答えたくても答えられないとクレームが笑 でも、そんなうちの性質に慣れた特に女子生徒は、二年目ともなるとかなり推察能力が増してくるんだなー♥ふふふ)

 

 

正解は、イタリア様 でごわす。

 

第一次世界大戦ではドイツ・オーストリアとともに三国同盟の一員でありながら、戦争始まってからは中立を保ち、水面下では敵国であるはずの大英帝国様とコソコソ・・・

 

何を隠そう(べつに隠しちゃいないが)、当時のイタリアは帝国主義成り立てで、なんというか、とにかく土地を広げたい。

その広げたい土地を、よりによってオーストリア(ハプスブルク帝国)がもっていたからたまらない。本心では三国同盟どころじゃないけど、ねらってたチュニジアをフランスにとられたから、そっち側にもいきにくい。

 

そんなイタリア。ローマ帝国滅亡後、ゲルマン民族にぐっちゃぐちゃにされて、その後一瞬だけビザンツ帝国とかフランク王国の一部だったことはあれど、1つの国としてよーーーーやくまとまるのが1861年。

 

その頃には大英帝国様はすでに産業革命から100年くらい。

アメリカ大王は日本を黒い馬鹿でかい物体で脅しておいて、実はまだ国が真っ二つに分裂するかもしれなかった南北戦争が起こる三年前とか舐めてるよねー

(人の国に口出す前に、まずてめーの国を・・・おおいかん、いつもの授業中の話し言葉に。おかげさまで幕府がえらいことになりましたことよ)

 

 

ま、南北戦争終結後は、持ち前の潜在能力をいかして信じられないスピードで発展して、あっという間に親元の大英帝国様を抜き去るのでございますが。

アメリカ独立が1783年だから、100年くらいか・・・おお恐ろしい。

 

でも、もっと恐ろし信じられないのが、ドイツ帝国

この国は本当にいろいろと信じがたい。てゆーかやばい。

イタリアより統一が10年遅いのに、その43年後に、大英帝国様とその親友のおフランスとそのまた親友の大ロシアにほぼ単独で挑まれるという脅威たるや。

 

そもそも何百年もライバル関係にあった英仏を親友にさせたのはドイツ。

南下したい病のロシアとそれを阻止したい大英帝国の手を結ばせたのもドイツ。

ロシアとおフランスが手を結ぶきっかけになったのもドイツ。

 

そのドイツの味方といえば・・

あてにならないにもほどがあるイタリア、ほぼ同じ民族のオーストリア、バルカン戦争でフルボッコにされたブルガリア、大戦前から瀕死のオスマン帝国(しかも大英帝国様にアラブ民族運動に火をつけられ、国内がはちゃめちゃ)・・・

 

いやいやいや笑

 

なのに!協商国側はそのドイツに勝ちきれず、アメリカ大王の参戦を待たねばならなかったとか・・

 

アメリカ大王は、英仏に多額の戦債を出していたため、英仏に負けられたら困りますのよということで超参戦したいけど、だがしかし大義名分がない。

 

アメリカは、歴史ではなく理念で建国された国であって、国を動かすには民意が絶対的に必要。水面下でどうのこうのという才能も経験も皆無。外交音痴。

大義名分が金貸してるから・・ではちょっとよろしくない。そもそも孤立主義ちゃうんか!ってなっちゃうし。

 

そこにグッドニュース!!

 

無制限潜水艦「革命」 あ、もとい、無制限潜水艦作戦キター!!!!!

 

ちなみに表題にもある無制限潜水艦「革命」は、生徒の聞き間違いから発生した新語。

長すぎて最後まで聞き取れなかったみたい笑

 

制限なしに潜水艦が革命を起こし続けると考えると、しかもそれをドイツ帝国がおこなうとなると、よほど恐ろしい笑

ということでネタ採用♥

 

ドイツ帝国いわく、

中立国の商船であっても、沈没させたるわ!!

 

ということで、晴れてアメリカ大王が堂々と参戦となるのでした。

 

すべてがドイツ帝国から発生しているのは気のせいなのか。

 

そんな無制限潜水艦作戦の補足。

ドイツは、制海権をイギリスに握られている中、イギリスが輸入に依存している食糧の小麦を商船ごと沈めることで打撃を与えようとした。

アメリカの参戦はドイツ帝国ともいえど怖かったからいったんはやめたんだけど、戦況の打開をはかって再開。

 

したら大王が参戦するに決まってるじゃんねΣΣ(゚д゚lll)

 

でも、それをするのがドイツなのです。しないようじゃドイツじゃねぇ!!

ということで、すべてをやりきったドイツでは1918年にドイツ革命がおきて、出来立てのドイツ帝国は崩壊。

 

するわけだけど、それで転がるようじゃドイツじゃねぇ!!

・・・その20年後にはもうナチスドイツの時代全盛期ということで、本気出させたらヤバいことこの上ないドイツ。メッサーシュミット、ガンガン飛ばしますわよ。

 

次回は、第一次世界大戦後、世界はどう変わるか、について語ってみたいと思います♪

このへん、ダイナミックでほんとに好きすぎる♡♡

 

あ。ドイツのパワーに負けてイタリアのこと忘れてた。

イタリアは、外交のプロである大英帝国様から、もしこっちで戦ってくれたら、戦後、未回収のイタリアあげるよーといわれ、ひょいんっとイギリス側で参戦するのでした。

 

★★★

 

アメリカが参戦したくだりの話は、あくまで表向きというか、大義名分ということで。。

 

アメリカの当時の大統領ウィルソンの周囲は国際主義者=インターナショナリストだらけだったらしいです。

この国際主義者とは、大資本家たち。ユダヤ系が多い。

そのような人たちにとっては、当然一国でちまちまとするよりも、世界レベルで活動したほうがよほど儲けになる。

つまり、儲けられれば国なんてどうでもよい=インターナショナリズム

(労働者と大資本家のたどり着くところが同じって・・・)

 

そんな彼らの夢が、同胞のために、当時オスマン帝国支配下にあったパレスチナに約束の地=イスラエルを建国すること。

国なんてどうでもいいはずなのに、別問題なのか・・ユダヤ系の話は扱いづらくてほんと困る。

 

イギリスが負ければそれは叶えられないから、イギリスにはなんとしてでも勝ってもらわないと困る。だから、イギリスがイスラエル建国を認めるなら、アメリカ政府に参戦するように圧力かけたるわ、と。

イギリスはユダヤマネーがノドから手が出るほどほしいから断れない。

 

いうことで、1917年4月にアメリカが参戦を決め、同年11月にはあの悪名だかきバルフォア宣言が発表される。

 

という見方もできるのです。

まぁいろんなことが連動してるんだよね。ややこしいからここまでは受験世界史では扱えないけれど。

 

★★★

 

高2に世界史教えるのって、実はかなりしんどかったりします。

オリエントとか、古代ギリシア、古代ローマ、古代中国とか古代インドとか東南アジアとか・・

授業の面白さでいっても、我ながら高3の近現代史の授業のような生徒の興味ある展開はできず、もどかしいことこの上ない(ノД`)・゚・

均田制の説明をしながらため息ですよ。

 

でもやっぱり、古代からの流れを理解して近現代史に入ることができると、世界史のほんとーーーーのダイナミズムと、人類の変遷がみえてきて面白いんだと思う。

高2・3と続けて教えることのできた子たちとの一体感は何ものにも変えがたい。

生徒のなかで古代と現代が繋がったときの快感とかね、これはちょっともの凄いものがあるのです♪♪タマラン

 

これだけ歴史がひっくり返りまくってたどり着いたのが現代というだけで、いまの世の中が完全に正解というわけもなく。変えてもいいんだ、というのはもしかしたら歴史から知ることができるんじゃないかなぁと、偉そうに語ってみる♡

 

政治家への提言♡

本気で国を担うつもりがあるなら、ちょこまかしてないで、大きい視野で語ってください♡