不明マレー機捜索で発見の難破船、19世紀の商船と特定
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海底で見つかった難破船。豪運輸安全局(ATSB)提供
(撮影日不明、2018年5月3日提供)。
(c)AFP PHOTO
/ THE AUSTRALIAN TRANSPORT SAFETY BUREAU
【5月5日 AFP】2014年に消息を絶った
マレーシア航空(Malaysia Airlines)MH370便の捜索中、
遠洋の南極海(Southern Ocean)海底で見つかった2隻の難破船が、
いずれも19世紀に最大30人を乗せ石炭を輸送していた商船だった
ことが分かった。
同機は2014年3月、主に中国人からなる乗客乗員239人を乗せ、
マレーシア・クアラルンプールから中国・北京へと向かう途中で
消息を絶った。
その後、オーストラリアの主導で航空史上最大規模の捜索活動が
行われたが、最深で3900メートルの深さにある海底で難破船2隻が
偶然見つかったものの、機体発見には至らず、捜索は昨年1月に
打ち切られた。
今年1月にはマレーシア政府の委託により、民間の調査船が
当初の捜索対象海域の北方で同機の捜索を再開。
報酬は機体を発見した場合のみ支払われることとなっているが、
今ところ成果は出ていない。
西オーストラリア博物館(Western Australian Museum)は、
最初の捜索活動で得られた音波探知器のデータと映像を分析し、
見つかった難破船2隻の特定を試みた。その結果、両船ともに
石炭を運んでいた19世紀の商船で、片方は木製、
もう片方は鉄製であることが分かった。
木船は、1876年に英スコットランド・グラスゴー(Glasgow)から
豪アデレード(Adelaide)に向かっていた途中に消息を絶った
「W・ゴードン(W. Gordon)号」か、
英ウェールズ・ペナース(Penarth)から
インドネシア・テルナテ(Ternate)に向かっていた
「マグダラ(Magdala)号」のいずれかと見られる。
一方の鉄船は、いずれも小型帆船の
「クーリンガ(Kooringa)号」(1894年)、
「レイク・オンタリオ(Lake Ontario)号」(1897年)、
あるいは「ウェスト・リッジ(West Ridge)号」(1883年)の可能性が
あるが、ウェスト・リッジ号の可能性が最も高いという。
木船の方は損傷が激しく、当時の石炭運輸では珍しくなかった
爆発が起きた可能性がある。
一方の鉄船は、より完全に近い形で残っていた。
(c)AFP

