南極で巨大棚氷が崩壊間近、世界最大の氷山誕生へ
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南極半島のラーセンC棚氷に生じた巨大な亀裂。
NASA提供(2017年6月1日提供)。
(c)AFP/NASA/SWANSEA UNIVERSITY
/JOHN SONNTAG
2017年06月02日 15:29
発信地:パリ/フランス
【6月2日 AFP】地球温暖化の影響が拡大する
南極のラーセンC(Larsen C)棚氷から、
米デラウエア(Delaware)州の面積に匹敵する
約5000平方キロメートルもの巨大な氷塊が分離する
目前だと、科学者らが1日に発表した。世界最大の氷山になると
いう。
ラーセンCにできた亀裂を観測している研究者らが所属する
英ウェールズ(Wales)のスウォンジー大学(Swansea University)は、
衛星データをもとに「ラーセンCの亀裂から、過去最大級の氷山が
できそうだ」との声明を発表した。
厚さ約350メートルの棚氷に走った亀裂は6日間で17キロ広がり、
南極大陸を覆う氷床につながる部分はわずか13キロまで減少した。
「分離のときは恐らく非常に近い」とスウォンジー大の
声明は述べている。
ラーセンCは南極最北かつ最大の棚氷だが、亀裂ができた部分の
氷塊が分離すると全体の10%が失われ、面積は記録上で最小と
なる。
既に大陸から海にせり出した部分なため、分離しても海面上昇には
つながらないが、残った棚氷が不安定化し崩壊しやすくなる恐れが
ある。
その結果、内陸部の氷河が海へ流出すれば、地球全体の海面が
約10センチ上昇すると予測されている。
棚氷の崩壊は自然現象だが、科学的に証明されてはいないものの
近年の地球温暖化により崩壊の進行が加速していると考えられて
いる。
(c)AFP/Mariëtte Le Roux

