音楽を使った遊び、赤ちゃんの言語能力習得に効果 研究

米ニューヨークで開催の幼児向けDJ教室に
参加した子ども(2013年10月7日撮影、資料写真)。
(c)AFP/EMMANUEL DUNAND
2016年04月26日 10:28
発信地:マイアミ/米国
【4月26日 AFP】赤ちゃんの遊びに音楽の要素を
取り入れると、言語能力習得の一助となる可能性
があるとする研究論文が25日、発表された。
米科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載された
論文によると、米国の研究チームは、生後9か月
の赤ちゃんを対象に行った実験で、おもちゃの
トラックなどの一般的な玩具で遊ぶグループと
遊びにリズムを取り入れたグループとを比較した。
研究では、遊びにリズムを取り入れたグループ
の赤ちゃんには、言語学習の際に重要となる
パターンの検知に関わる脳の部位により活発な
活動がみられた。
論文主執筆者の
米ワシントン大学(University of Washington)
学習・脳科学研究所(I-LABS)の
博士課程終了研究者、
クリスティーナ・ザオ(Christina Zhao)氏は、
「この結果は、早い時期に音楽的な体験を取り
入れると、認知能力により広範囲な影響を与える
可能性があることを意味する」と語る。
研究は、赤ちゃん39人とその保護者を対象とした
小規模なもので、毎回15分間のセッション(遊び)
を1か月にわたり12回ずつ行った。
赤ちゃん20人のグループには、保護者と一緒に
座ってもらい、童謡を聴きながら、音楽に合わせて
太鼓を叩かせた。
音楽は、古くからある童謡のほか、野球の試合で
定番となっている
「私を野球に連れてって
(Take Me Out to the Ballgame)」や
ワルツが使われた。
残りの赤ちゃん19人にも、玩具やブロックなどで
活動的に遊ばせたが、音楽の要素は排除した。
研究チームは1か月後、それぞれの赤ちゃんに
脳磁図(MEG)と呼ばれる脳検査を受けてもらい、
グループ間での違いの有無を調べた。
その結果、遊びに音楽を取り入れたグループの
赤ちゃんは、注意力の制御やパターンの検知に関わる
聴覚皮質と前頭前皮質の反応がより強かった。
共同執筆者でI-LABS共同責任者の
パトリシア・クール(Patricia Kuhl)氏は、
「パターン認識は重要な認知能力であり、この能力
を早い時期に向上させると、長期にわたって
学習能力に好影響を与える可能性がある」と
述べた。(c)AFP/Kerry SHERIDAN

