気温上昇2度未満の達成目標、日本など7か国「不十分」と評価

米航空宇宙局(NASA)が公開した、南極海で観測
された氷の割れ目の写真(2014年10月27日撮影、
資料写真)。(c)AFP/NASA/JIM YUNGEL
2015年09月03日 21:09
発信地:ボン/ドイツ
【9月3日 AFP】世界各国が国連(UN)に提出した
温室効果ガス排出削減の数値目標案について、
地球温暖化を食い止めるには「はるかに」不十分だと
する分析を、専門家らが2日、発表した。
この目標案「各国の自主的な約束草案(INDC)」は、
今年12月に仏パリ(Paris)で開かれる国連気候変動
枠組み条約
(UN Framework Convention on Climate Change、
UNFCCC)
の第21回締約国会議(COP21)で、新たな国際枠組みに
盛り込む削減目標の基幹となるもの。
これまでに56か国・地域が2030年までの削減目標を提出
した。
しかし、4つの研究機関による共同分析「クライメート・
アクション・トラッカー
(Climate Action Tracker、CAT)」
によると、各国から提出された数値目標では、産業革命以降
の気温上昇を2度未満に抑えるという国際目標を達成する
のは「ほぼ実行不可能」で、2100年までに世界の気温は
2.9~3.1度上昇することになるという。
「各国政府からこれまでに提出された目標を集計すると、
世界の排出量は温暖化を2度未満に抑えるために必要な
水準にまったく足りていない」と、CATは声明で述べて
いる。
気温上昇2度未満は、環境に壊滅的な影響が出るのを
避けるために必須とされている。
しかし、CATによると提出されたINDCでは、2025年時点で
必要な二酸化炭素削減量を120億~150億トン、
2030年時点では170億~210億トン超過しているという。
分析した15か国・地域のINDCのうち、CATは
オーストラリア、カナダ、日本、ニュージーランド、
シンガポール、韓国、ロシアの7か国について「不十分」
だと評価している。
(c)AFP/Mariette LE ROUX/Marlowe HOOD

