火星でメタン(methan)が高頻度で急増、発生源は不明 NASA | Chou-Chou et Noir

火星でメタン(methan)が高頻度で急増、発生源は不明 NASA

火星

右上矢印
ゲール・クレーター(Gale Crater)内部の様子。
火星探査車キュリオシティー(Curiosity)に
搭載のマストカメラ(Mast Camera、MastCam)
が撮影のコラージュ画像(撮影日不明)。
(c)AFP/HANDOUT/NASA/JPL-Caltech/MSSS

2014年12月17日 10:36 
発信地:マイアミ/米国

【12月17日 AFP】地球上では生物が主な発生源と
なっている気体のメタンが、火星上で急増する現象
が時折観測されているとの研究論文が、16日の
米科学誌サイエンス(Science)に掲載された。
このメタンの発生源はまだ特定できていないという。

 2012年に火星に着陸して以来、探査を続けている
米航空宇宙局(NASA)の無人探査車
「キュリオシティー(Curiosity)」によって
得られたこの最新の情報は、米サンフランシスコ
(San Francisco)で開かれた米国地球物理学連合
(American Geophysical Union)総会でも
発表された。

 NASAのキュリオシティー計画に参加する科学者
チームは、キュリオシティーで収集した20か月分の
データを詳しく調べた結果、火星上のメタンの量が
予想よりはるかに少ないことを発見した。
NASAは、隕石(いんせき)によって運ばれた有機物
や塵(ちり)の分解過程などでメタンが生成される
ことを想定し、その量を予測したが、実際に検出
された量はその半分ほどだった。

 だが、キュリオシティーの着陸地点のゲール・
クレーター(Gale Crater)におけるメタンの
背景濃度は「場合によっては60火星日
(火星の自転周期に基づく火星での1日、1火星日は
24時間39分)ほどの間に、約10倍に急上昇した。
メタンの滞留時間は約300年とされているので、
これは驚くべきことだ」と論文は述べている。

「ゲール・クレーター付近では時折、メタンの生成
または放出が起きていること、そしてこのメタンは、
これらの放出や生成などの現象が終わるとすぐに
消散することを、これらの結果は示唆している」と
論文は説明している。

 メタンの急増をめぐっては、その発生源について
疑問が生じる──火星には微生物が存在しているのか?

 キュリオシティー計画に参加する米カリフォルニア
工科大学
(California Institute of Technology)の
ジョン・グロッチンガー(John Grotzinger)氏は、
火星での生命体の確認は大発見となるだろうが、
確認されたメタンの急増が火星での生命体および
その痕跡の発見を意味するとは限らないとし、
さらなる調査が必要と述べた。

 火星上に現在、生命が存在するかどうかを調べる
ための装置は、キュリオシティーには搭載されて
いない。
だが炭素、水素、窒素、酸素、リン、硫黄などの
生命の形成に欠かせない要素とされる化学元素を
探すことで、火星でかつて生命が発生したかどうか
を明らかにすることが同ミッションの目的となって
いる。
(c)AFP

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